こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

いきまっしょい!

胃の調子があまりにも悪いから、めんどくさがらずに病院へ行こう! と気合いを入れて病院に電話をかけたら、自動音声で「夏季休暇のため休診中です」と宣告された日。

しばらくの間は胃痛と付き合うことになった。今はもうシャウエンに顔を埋めることしかできない。シャウエンはお天気の匂いがする。晴れの日は太陽の匂い、雨の日は濡れた土の匂い。

f:id:am161024:20210907234716j:image

あとは、懐かしい歌を聴くことしかできない。だけど、懐かしい歌は聴きすぎないほうがいいのかもしれない。モーニング娘。のポスターを机の横の壁に貼っていたあの頃や、父の車の中で大合唱していたあの頃が薄味になってしまうから。

今聴きすぎると、いつかまた聴いたときに、布団の中で胃をさすりながら聴いていた歌として思い出してしまうかもしれない。まあ、それはそれでいいのかな。

外出

この1週間、外出をしなかった。天気やご時世的なこともあるけど、外に出る用事がなかったから、ずっと家の中にいた。

必要なものは大体ネットで買えるから、スーパーへ行くこともなかった。勉強をしているとあっという間に時間が過ぎるから、気にならなかった、つもりでいた。

昨夜、どうしようもなく息が詰まってしまった。久しぶりの胃痛で呼吸が浅くなったからかもしれないけど、無性に外の空気が吸いたくなった。

顔を洗って、寝巻き以外の服に着替えて、外に出る──たったこれだけのことを、たった1週間やらなかっただけなのに、気分が落ち込んでしまうとは。

今朝はおなかをすかせて、パン屋さんにパンを買いに行った。家に昨夜の残りものがあったけど、「おいしい食パンが食べたい!」と理由をつけて、わざわざ顔を洗って、寝巻き以外の服に着替えて、外に出た。

行って帰ってくるだけだったけど、おなかと相談しながら何種類ものパンを見比べる時間は充実していた。とってもおいしい食パンが食べられて幸せだった。

f:id:am161024:20210906003048j:image

夜は「オムライスが食べたい!」とわがままを言って、わざわざ顔を洗って、寝巻き以外の服に着替えて、外に出た。残りものは明日の朝に食べることにした。

普通サイズのオムライスで満足したおなかをさすりながら、同居人とお茶碗6杯分、約1キロの巨大オムライスを食べ切れるかどうかを真剣に考えた帰り道は盛り上がった。

f:id:am161024:20210906003139j:image

たまには外に出よう。出なくちゃ。来週末はおばあちゃん家に行って、一緒にごはんを食べようかな。

たい焼き

久しぶりに胃が痛い。手元に痛みを止める薬がない。あと30分もしたら、痛みがのたうちまわるほどに増すだろう。

のたうちまわるほどの痛みは、2〜3時間は続く。胃を刺激することで痛みが紛れるから、無理に吐くこともある。それはそれはつらいものなのに、私は今、妙に冷静でいる。

早くまた病院に行かなかった自分が悪いのだ。処方された薬を飲み終わった時点で病院に行って胃カメラを飲んでいれば、潰瘍を治す薬と痛み止めを処方されたはず。

めんどくさいからと行かなかったのだから、仕方がない。無の境地に達する他ない。そのときを待つしか……と、うだうだと書いていたら30分以上経っていた。

あれ、そういえばどこ行った、痛み。違和感はまだあるけど、あくびができるくらいには楽になった。何だこれ、どうなってんだ。まあいっか、よかった。よし、じゃあたい焼き食べよ〜っと!

とても

私が37.1度の熱に浮かされていた日は、実は同居人の誕生日だった。

とても、とても申し訳ないことをしてしまった。微熱の威を借りてさぼってしまった。何もしてやれなかった。

その思いをご馳走っぽいものにのせて、遅延誕生日会を2日間にわたって開催した。おいしいものを一緒に食べられてうれしかった。おめでとう。

f:id:am161024:20210903004752j:image

近々とくに祝われる予定がない私は、英語と韓国語の勉強、読書と筋トレを23日間休まずに続けている。

韓国語は、使い道が今のところないけど、「저는 일본 사람에요(私は日本人です)」と「어디 있어요?(どこにいるの?)」が言えるようになった。

我ながらとてもえらいと思う。明日とあさっても、がんばって続けようと思う。

微熱

ワクチン接種1回目の副作用で、私は微熱に浮かされた。

 

体に異変が起きたのは、接種翌日の夕方ごろ。いつも通りに仕事を終えて、夜ごはんの献立を考えているときだった。

脳みそをフル回転させても、献立が一つも思いつかない。冷蔵庫の中身を確認したくても、まるで長い時間浮き輪に乗って海を漂っていたようなめまいと、成長痛のような膝の痛みで体が動かない。

もしやと思い体温計を脇に挟むと37.1度。うわさ通りの副作用は、1日遅れでやってきた。

 

実のところ、私は熱を少々心待ちにしていた。「バカは風邪をひかない」を地で行く体だから、久々の熱を楽しみにしていた。

筋肉痛のような痛みで腕が上がらない程度の副作用にはがっかりしていた。何度と熱を測っても36.3度を表示する体温計を見て、今年引いたおみくじに「待人 来ず」と書いてあったことを思い出したりもした。

だから、37.1度を叩き出した体温計を見て、思わず感激してしまった。同居人とシャウエンに37.1度を見せびらかしたあと、献立作りを放り出し、ニヤニヤをこらえながら横にならせてもらった。

 

私は微熱が好きだ。咳や頭痛、吐き気が伴う微熱は嫌いだけど、微熱単体ならそこまでつらくないから好きだ。多少だらけていても許されるし、いつもより優しくしてもらえるから好きだ。

ブルッと寒気がするたびに胸がときめく。「冷えピタ貼ってあげようか?」の気遣いに、熱が下がっちゃう……と思いつつも「ありがとう」と答える。憂鬱なプールの授業がある日の朝に微熱が出て喜んだ小学時代を彷彿とさせた。

f:id:am161024:20210901022859j:image

夜中に37.5度の最高記録を叩き出した以降、熱はぐんぐんと下がり、翌朝にはすっかり元気になった。まるで、熱に浮かされる夢を見ていたようだった。

何も言えない

YouTubeでエクササイズの動画を見ながら、たくさん動いて汗をかいた日。

干からびてしまうのではないかと心配になるほど汗をかいた。終わったあとの達成感が半端なかった。

ただ、運動神経がないから見本通りには動けなかった。真剣にやっているのに、「どすこい!」の掛け声がいちいち入りそうな動きになってしまう。

それがすごく悔しかった。横で眺めていた同居人には「動画の人と動きが全然違う」「もっと腰を落とす!」「……ああ、もう!」などと茶々を入れられた。

自分でもよくわかっていることを指摘されるとやる気がなくなってしまう。これから毎日続けていこうと思っているのに、初日で嫌になってしまう。

「黙って!」と言いたいところだけど、10分程度の動画の中にある10秒程度の休憩時間に大学芋を食べていたから何も言えなかった。おいしかった。

夜はから揚げをたくさん食べたから、ますます何も言えなかった。おいしかった。

f:id:am161024:20210829004431j:image

だろう

お昼ごはんは、同居人がとぼけた顔をして持って帰ってきた、パチンコ屋に入っている食堂のお弁当だった。

「前に買って帰ったときにおいしいと言っていたから、わざわざ買いに行った」と言っているけれど、新台を打ちに行ったついでだろう。

同居人が「パチンコに行った」と言うと、私は「お金がもったいない」と言ってむすっとする。だから、同居人は見え透いた嘘をついたり、ジョークを言ったりする。

前は「パチンコ銀行に預金しに行った」「パチンコ大学で講義を受けてきた」などとよく言っていた。

ちなみに同居人が買ってきたお弁当のカツ丼は、パチンコ大学の留年生たちに人気のメニューらしい。味はもちろん、「勝つどん」に掛けているからだそうだ。

そういえば、私が昔働いていたスナックのママもパチンコが好きだった。同居人がよく「あんたんとこのママは行くと必ずいる。毎日いる」と言っていた。ママからもよく「(同居人を)見たよ」と言われた。

昔はお互いが毎日のようにパチンコにいることがわかるくらい、毎日のようにパチンコに行っていた同居人とママだけど、今は行く回数がずいぶんと減った。

同居人は月に一度行くか行かないか程度にまで減った。今はパチンコに行くより、家でYouTubeNetflixを見ているほうが楽しいらしい。

パチンコで万札を溶かしていたママも、今はサイクリングで汗を流すことにハマっているらしい。ママの娘で、私の幼馴染の友達が、この前会ったときに教えてくれて、「ウケるよね」と言っていた。

これもまた、コロナの影響による変化だろう。私にとって、つらいこと、悔しいこと、寂しいことばかりの変化の中で、ふふっと笑える変化の一つだった。

そういえば、同居人は今日パチンコで負けたのかな、勝ったのかな。「勝つどん」だから勝ったかな。負けたから次は「勝つどん」かな。どっちだろう。