こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

怖い話

最近また時間に余裕ができて、「ああ、気軽に誘える友達がいたらなあ」なんてしんみり考える頻度が増えたのだけど、私はきっとダメね。

だってさ、近づき方を知らないよ。近づいてみても、「大丈夫かな」って考えちゃうよ。みんなそれなりに大人の振る舞いができて、みんながんばってるから、むずいよ。

こういうのってきっとあるあるで、そうやって死んでいくんだろうけど、直せないのかな。昔はそうでもなかったなら感覚を取り戻せそうだけど、昔からそうだから、厳しいかな。

学生時代や10代にぐっと仲良くなった4人の友達は、みんな不登校児だった。不思議と惹かれて、喋ったり遊んだりしていると、その子の今夜や明日を考えるようになる。「笑顔をたくさん見たい!」って、ひどい活力がみなぎる。って、怖いね。

そうやってもっとずっと仲良くなって、たくさんの笑顔が見れたら、その子にたくさんの友達ができたら、「私はもう一緒にいちゃいけないな」って切なくなる。その子の前から消えたくなる。やっぱり怖いね。

そういう関係に秘められている「怖い」と、私の中に秘めている「怖い」があるから怖くなる。それ以外を知らない。ね、ダメでしょ。この歳になって、ようやくわかってきたよ。

「オイお前、オレと仲良くなれ!(ドン)」みたいな、友達版の白馬の王子さまが現れたら、「わっ、へへ、いいの……?(照)」とはなるんだろうけど、ないじゃん。だからさ、直したいけどさ、むずいよ。

あと、もう一つわかったことがある。どうしてこんなにナーバスなのか。明日、定期検診があるからだ。注射が、便や尿を他人に提出し評価される催しが、あるからだ。怖い……ね。

手遅れ

勉強、おもれぇな。お笑い番組を見て「ああ、あの話か!」とわかる場面があるし、クイズ番組を見て答えの周辺をうろつく余地ができたし、ドラマを見て物語の設定がわかる。てか全部テレビだな。人と話しなよ、私。

そうだから勉強おもれぇけど、目的と期限を設けられていない限りは自ら進んでやりたかないな。勉強って、そういうもんなんだな。ごめん今は何も知りたくないのだから今はほっといて時代だからってのもあるけど、机に向かってするタイプの勉強はしばらくやりたかないな。

でも、食べたい眠たい何もしたくない時代が終わったら、きっと困っちめぇな。超ダサいこと言っちゃうけど、やることがない状態って空っぽできっとつらいな。誰か、そのころを見計らって私が興味を持ったことに何らかの目的と期限を設けてほしいな。または導いてほしいな。私すぐ「ハイ!」ってなるからな。

だって、やることがないと考えなくてもいいことを考えて思い出さなくてもいいことも思い出してヒィヒィヒィってなってキモキモキモの日記を書いてピヨピヨピヨ朝になっちゃうな。でも、もう手遅れだったな。

実は、今日だけで日記を3個書いてるんだな。日記を1日に3個書く人怖いから言わないでおこうと思ったけど、言っちゃったな。日記を1日に3個投稿する人やばいから今日はこの日記だけを投稿して残りは後日小出しにしようかな。小出しの日記とは。

きっと完

8月3日、試験前日。試験会場の千葉大学西千葉キャンパス近くのビジネスホテルに前乗りするため、昼過ぎに家を出発した。都内にも試験会場はあるんだけど、微妙に遠いし乗り換えが多くて。あと、2日連続早起きをするのは向いていないと思って。そんなの必要ないよってものまでリュックに詰め込んで、千葉へ小旅行をした。

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部屋での私はしっとりとしていた。「しっとり」って何だよって思うかもしれないけれど、しっとり。緊張しているわけでも、けろっとしているわけでもない。猛暑で体は汗ばんでいたし、不思議と目が潤んでいたから、しっとり。「今の私、モテそうだなぁ」などと考えていた。

勉強はした。たくさんした。そんなの必要ないよってことまで頭に詰め込んで、気付いたら夢の中を小旅行していた。意外とすぐ寝れちゃうもんだから、たまげた。

8月4日、試験1日目。早起きをするのは向いていないと思ってわざわざ前乗りしたのに、5時半に目が覚めた。昨夜はあんなにしっとりしていたのに、目が、粘膜が、脳みそがからっからで、「今の私、モテなさそうだなぁ」なんて考えられなかった。うそみたいだけど、本当に今日が来ちゃった。

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シャウエンの毛が舞っていない部屋では、朝のくしゃみラッシュがないことを知って寂しくなる。緑豊かな西千葉キャンパスの構内を歩きながら、「元大学生ってみんな大学に行ってたんだ、すげぇ」ってアホみたいなことを考えて生きてる。朝の天気予報では雨だったけど晴れている。多分、ツイてる。

会場にはたくさんの中卒がいた。中卒っぽい人もいれば、中卒っぽくない人もいて、だけどみんな同じ顔をしていた。私もみんなにならって切羽詰まったような顔をした。高校受験のときも多分、この顔をしていた。だけど、偏差値が希少な30台で、受ければ受かる高校だったから、えんぴつを転がしていた。半年後に退学になるとは思ってなかった。

午後、過激な雨と雷光が教室の窓を打ち付けたから、心を込めて切羽詰まった顔をした。傘を持ってきていない。試験の手応えは、雨に降られている最中に忘れてしまった。

びしょびしょの服を脱ぎながらお風呂を沸かして、家から持ってきたゆずはちみつティーを入れた。そんなの必要ないよって思っていたものが役に立った。風邪をひいたらおしまいだ。明日で全部おしまいだ。1日目の解答速報が出ているか知りたくて、Twitterで「高認」と検索したら、「高認の会場、雨予報なのに傘持ってない人がたくさんいて『さすが社不』と思った」というようなことをつぶやいている人がいた。「ハイ!」と元気に返事をした。部屋によく反響した。

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8月5日、試験2日目。この5カ月間、ずっと昨日と今日のことを考えていた。5カ月前まで、テレビの配線が得意だから自分のことを理系だと思っていた。思っていた昨日と今日じゃなかった。全然理系じゃなかった。この二つ以外の全てのことは、明日になったら忘れちゃいそう。だから、今日全部出し切っちゃおう。

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終わった。帰った。疲れた。解答速報はその日の19時に出た。体に耳をあてると、「ゴボシャー」と活発な配管の音が聞こえる。今、一番緊張している。千葉駅土産の万葉軒トンかつ弁当を早く食べたい同居人をなだめながら、答え合わせをしていく。当たってる。受かってる。多分、全教科受かってる。トンかつ弁当、食べる!

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5カ月間と2日間の無理がどっと押し寄せて、試験後から今日まで体調良い日が1日もない。だけど、ずっとうれしい。死ぬまできっと、「がんばってね」と「おめでとう」と「おつかれさま」が胸に満ちている。多分、全部忘れちゃうけど、勉強してよかった。がんばったよ、ありがとう、おつかれさま。

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✌️😭

この日記を書いた翌朝、「ウワウワウワ何このテンション恥っずかし〜〜〜!」となって、下書きに戻してしまったけど、まあいいか。

今週末はうれしいうれしいうれしい〜〜〜だけで終わっちゃったな。へっ。

 

***

 

やばい、自己採点だけど、まだ確定じゃないけど、多分、全教科合格した、多分

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やばい。うれしい、ほんとうれしい。やばい。3月から今日まで390時間、毎日毎日勉強して、あーーーーーってなって、でもまじで、ほんと、よかった。生きてて良かった。うれしすぎる。

もう今日から好きなことして生きてこ、ごはん全部好きなの食べて、朝寝て、ずっと好きなことして生きてこ。だってもう寝るとき日本史と世界史のPodcast聞かなくていいし、手のお腹が鉛筆で真っ黒になってシャウエンなでるのちょっと待ってね、ってならなくていいし、ゲームしてわけわからんYouTube見て、わー気付いたらこんな時間、寝よーってできるよ。夜中にお腹すいてとりあえず韓国海苔1枚食べて、口しょっぱってなって、みたらし団子とか食べれるよ。やば。

あとはね、やっぱ、ほんと、うれしいや。うれしいしかない。あと、なんでかわかんないけど、おめでとう、おつかれさまって言われると心臓が爆裂するよ。あー!って飛び散るよ、涙でて、ありがとうって言ってるよ。

うれしい、つかれた。いっぱいつかれた。体のいろんなとこがじんってして、へろへろってなってる。血行がいいよ。こんなん初めてで、つかれた。すっっごくビールを飲みたくなった。飲んだ。あはは。うれしい。

落ち着いたら昨日と今日のこと日記書きたいよ。今日はもう幸せでねむいよ

夏期講習

学校の夏期講習に行ってきた。

教室には若い子がたくさんいた。10代から20代前半がほとんどで、私は夏期講習を担当する先生との年齢のほうが近かった。だけど、○年△組の教室みたいだった。

私の隣の席の子はせっかちで、答えが分かると「よんよんよん!」「なななななな!」と連呼する。後ろの席の子は「あの……」の声が先生になかなか届かない。一番前の席の子は、お互い必要な言葉以外は交わさないまま学校を卒業するタイプ。

私の前の席には、ノースリーブから焼けた肌を出している部活帰りのようなショートカットの子が座っていた。見た目もしぐさも小動物みたいで、プリントを後ろの席の私に配るとき、必ず喋りかけてくれた。私はその子を心の中で「リスちゃん」と呼ぶことにした。

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昼食後、午後の授業が始まる5分前。支給されたお弁当を食べ終え、1階の駐車場で一服をしたあと席に着くと、リスちゃんに「おはぎとあんこの違い、分かりますか?」と聞かれた。私は質問の意図がわからず、とっさに「つぶあんこしあん、とか?」と答えた。

するとリスちゃんは、「あっ、違います! やっぱわからないですよね!」と私の机に身を乗り出し、「実は、中にお米が入ってるほうがおはぎなんです!」と張り切った。私は間を一つ置いたあと、「あっ、そっかー!」と答えた。

リスちゃんは、「この前友達に教えてもらって、すごく勉強になって。だから、勉強って楽しいなーって思ったんです!」と言って笑った。そして、チップとデールの違いも教えてくれた。

15年前に同級生だったら、私とリスちゃんが同い年だったら、きっと「はぁ、お前やば〜」と笑っていた。だけどもう大人だから、「うん、勉強って楽しいよね!」と言った。午後の授業は、リスちゃんの頬を両手で挟んでぐにぐに撫でまわしたい衝動にかられて集中できなかった。

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みんな中卒で、高卒認定試験合格を目指している。だけど、○年△組の教室みたいだった。教室みたいで、初めてだった。それぞれはきっと過去に教室から外れていたけれど、今、ここでは、教室の一員だった。

なぜか分からないけどやる気を取り戻して、帰ってからも勉強をした。お互い、勉強頑張ろうね。

引き継ぎ

シャウエンがかわいすぎてよだれをどばどばと垂らしてしまった。

こういうのは、案外初めてだね。私はわりと、シャウエンがかわいすぎる場合に力んでしまうタイプだから。

だってそうでしょう。シャウエンがかわいすぎたら、まずは「ハァハァハァハァハァハァハァ」と息が乱れるからね。

そのあとに「抱きしめたい愛してるでも抱きしめたら壊してしまうどうしたらいい!」の衝動で全身がこわばって、「ウウウゥゥゥウウンッ!」ってなるじゃん。

で、最後は「ッッッッウンッッッッ……!」ってなって、一礼じゃん。ちなみにそれらはシャウエンとは一定の距離を保ち、あくまで遠くから見守りながら行うものじゃん。そうじゃん。

だから、脱力してよだれをどばどばと垂らしてしまうようなことはないのよ。シャウエンの腹に。どばどばと。初めてなのよ。

うーん、わかってもらえたかな。じゃあ、あとはよろしくね。

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ぶひー

study plusというアプリで勉強時間と内容を記録していて、そのアプリには私と同じく高卒認定試験合格を目指すさまざまな年代のユーザーがたくさんいて、それぞれのタイムラインを見られるのだが、この時期「やる気が出ない」というつぶやきをたくさん見かけてまじで共感しかない。

これどういう心のメカニズム?初めてでわからんのだが。試験まであともう20日くらいしかないのに、まじでやる気が出ない。ここまであっという間で、一通り勉強して、そして今、やる気が出ないのまじで何なん。やるけど、やってるけど、まじでやりたくない。形はやってるけど何にも頭に入ってない。自分でやりたくてやってるのにやりたくなさすぎて困る。

むしろ一通りやったからか?1周目は「わーそうなんだー!」だけで楽しいけど、2周目は「あれ、これ前も勉強したはずなのにわからん…」ってなるからつらいのか?てかこの前、日本史の模擬テストほんとは40点だったのにおじいちゃん先生に70点だったって嘘ついちゃった。めっちゃ点数下がって悲しくなったし悲しませるだろうなって思っちゃった。つら。

なんていうか、焦ってるけどあきらめてるというか。余裕こいてるけど怖いというか。おえー。昨日だって今日だって2時間は勉強したし、休みの日は一生勉強してるし、明日も多分勉強するよ。するけどやだよ。わかんないもんはわかんないし、てかやる気出ないし。笑える、笑えない。はへー。