私は三日坊主が過ぎる。
この日記は4日分書いているが、プロ三日坊主の私に言わせると、これはベタな三日坊主のパターンだ。
三日坊主の人間は何かを始めたとき、3日目(3回目)でやめたら「やっぱお前、三日坊主やん」と周りから呆れられることを知っているから、4日目(4回目)を頑張ってやるのだけど、それをやると「はい私三日坊主じゃない!!!」という達成感で力尽きてしまうのである。
どうやらこの日記も、その一端になってしまいかけているようだ。
これは毎日じゃないけどお出かけしたときに書きたいなと思ってはじめて、前回の神楽坂以降もGWや休日にまあまあお出かけしていて、写真も撮っていて。
だから、お出かけした日の帰り道はいつも「日記書こー」とほくほくしながら今日あったことを頭でまとめるのだけど、どうも最近忙しい。まず家についたらゲームをやらなきゃいけないし、テレビを見ながらゴロゴロしなきゃダメだし、気付いたら寝てる決まりだから、色々と絶対無理だ。
だけど「これ義務じゃねえし!」と思った。書きたいときにゆっくり書く。だから今日はGW中に「GWだしな」の常套句に苛まれた日のことを。
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お父さんの退院&誕生日祝いに新宿ピカデリーのプレミアムシートのチケットをプレゼントすることにした。しかしこれ、現地購入しかできないらしい。
ネットで買えてもいいんじゃなかろうかという疑問しか湧かなかったが、他に思いつかなかったし、親にプレミアムな体験をプレゼント……すてき。と自分に酔っていたので新宿まで出向いた。チケットはプレミアムシートを利用する人しか入れないラウンジの受付で購入するのだが、その空間自体もなんだかとってもプレミアム。プレゼントする側もその雰囲気を確かめるという意味では、その場で買う必要があるのかもしれないと感じたが、やっぱりネットで買えてもいい気がする。
そんなこんなでチケットは無事購入できたのだが、用事だけ済ませて帰るのはもったいないような気がしてならない。この日はGW真っ只中。思い出作りのためにも、バッティングセンターに寄ってから帰ることにした。
しかし、すれ違う人々が口をそろえて「こんな混んでるとこ初めて見た」というくらい、GWど真ん中の新宿のバッティングセンターはどこも混んでいた。レーンの前にはカップルや家族連れの行列ができていて、待っていたら日が暮れてしまいそうである。私は皆の熱意に圧倒されバッティングセンターを後にした。
どうするかと新宿をぷらぷらとほっつき歩いている途中、「つるとんたん」を発見。そういえば行ったことがないし、ちょうどお腹も空いていたので入店した。
私は食い意地バカの貧乏性バカなので、3玉まで料金が変わらないと説明に受けたら3玉食べなきゃいけないような気がして、カルボナーラうどんを3玉オーダーした。
おいしいとかおいしくないの判断ができないほど苦しい思いをして食べきった。大きい器がちゃんと意味をなしていた。こういうとき、きちんと1玉でオーダーできる才色兼備の女性になりたい。私の初つるとんたんは、そういう感想だった。
店を出たらなんだかもう帰りたくなってしまった。GWだし、と思っていたけれど、つるとんたんでうどんを3玉食べました。で十分だと思った。お腹がパンパンで満員電車に乗れる気がしなくて、奮発して特急電車で地元に帰ることにした。
ここで、正常な判断力を持つ大人なら、家に帰ってゆっくりするなり、そもそも3玉を頼まなかったりするのだろう。
しかし、脳にまでうどんが詰まってしまった大人は、特急電車が三鷹を過ぎて車窓が郊外の景色に突入したとき、「このまま家に帰るのはやだな……」というおセンチな気持ちになってしまった。
一口ゲロが出そうな大人は地元に着くとその足でバッティングセンターへ向かった。
どうして行ったのだろう。数日前にスポッチャで少しバッティングをしたとき、センスがなかなか良くて、気を良くしていたから?なんなら、「バットを振らずに家に帰ったら感覚がにぶっちゃうな……」くらい考えていたような気もする。もしそうだとしたらそれは本当にキモいんだけど、「GWだしな」という常套句に苛まれていたからだろうとわかったのはその数日後で、その日は無心にバットを振り続け、満足して家路に着いたのだった。
結果、とても充実したGWの1日になったのだから、不精なくらいの私は、普段からこのくらい苛まれていたほうがいいのかもしれないと思った。