こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

さくら組ランウェイ

お泊まり保育の夜、園児は席からカレー鍋までの数メートルをランウェイに見立て、空になった皿を片手にモデルウォークを披露した。

登園時、毎回お母さんの腕を噛みながら「行ぎだぐないいい」と号泣する園児の、突然のモデルウォーク。親元を一晩離れ、何かが振り切れてしまったであろう園児の腰をくねらせる姿に、先生たちは「スゴイ!」「モデルさんみたい!」「かっこいい!」と歓声を上げた。

園児は文字通り舞い上がり、時折ポーズを決めながら席につく。よそられたカレーを早々に平らげ、カレー鍋へと続くランウェイを再び舞うと、「かえでちゃん、大丈夫?」が混じる歓声が上がった。

大回りして席につき、少なめによそられたカレーをお腹に詰め込む園児。大歓声を求め再びランウェイに立つと、この夜一番の舞を披露した。そして、園児の口から大量のカレーが噴射された。

さくら組に、先生たちの「あー…」というため息や、雑巾をとりに走る足音、他の園児たちの「キャー!」「きたねー!」という悲鳴が響く。園児は汚れた服を脱がされパンツ一丁になると、先生に手を引かれランウェイの舞台からはけていった。