こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

子どもと大人の違い

子どもと大人の違いは、年齢や知識、責任感の有無や親に対する感情の持ち方など、さまざまな基準で判断されている。私の基準はこれだ。「主食をとらずに食事を済ませられるのが大人で、そうじゃないのが子どもである」。

だいたいの子どもは、主食をとらないと食事を済ませられない。米、パン、麺といった主食をおかずと一緒に食べたり、味付けして食べたりしないと満足感を得られないし、何より大人に「そういうものだ」と教えられ、「おかずばっかり食うな」と叱られてきたから。

それなのに歳を取ると、親の目が届かないのをいいことに、「白米は酒のあてにならない」だとか「健康のため」などと言って主食をとらず、つまみやサラダといったものだけで済ませるようになる。

私も例外なく、主食をとらずに食事を済ませることが多くなった。しかし、その理由は他の大人のそれとは違う。「ほどよく食べることがなんだかオシャレな気がする」といった理由だからだ。私はオシャレな大人になりたくて、努めてそうしている。

そのためには、タレのしみた豚バラ肉でごはんを進めちゃいられないし、お酒を飲んだあとにインスタントラーメンを茹でて、腹に贅肉を蓄えている場合じゃない。

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今晩はリゾットだけど、盛り付けはもちろん少なめにした。こうすると皿に対するおさまりが良くて、見た目がオシャレになる。いわゆるワンプレートというやつだ。

子どもはここにミートソースパスタを添えたり、リゾットをおかわりしたりするのだろう。ほんの先週までの私がそうだったから、よくわかる。私がその喜びを味わうことはもうないけれど。

そんなことを考えながら、夜中の2時にリゾットの鍋を温めていた。そのリゾットを適当な茶碗に盛って、暗闇で食べても親に叱られないし、米はおいしいし、食っちゃ寝して太るのは勝手だから。

だって、大人ってそういうことだから。