こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

知らない人の知っている暮らし

植物に魅せられた今週末。今日も今日とて、わが家の狭いベランダで多くの時間を過ごした。しかし、何が木瓜で何が紫陽花か、もう忘れてしまうとは。メモをなくしちゃ仕方ない。

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さて、どうしたものかとプランター群を眺めていた甲斐あって、食べ残しのいちごを適当に植えていた鉢にかわいらしい芽を発見! あきらめかけていた私を裏切り、健気に存在を示してくれたキミ! 大事に育ててみせるからね。

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ああ、こうして毎日「元気よ」だとか「もうダメ」と、便りをくれる植物たちを晴天とともに囲んで、知らない人の知っている暮らしを手繰り寄せる時間が好きでたまらないな。

それは、知らない女性のお庭だったり、知らない学生の食卓だったり、知らない男性の休日だったりで。隣近所で繰り広げられている日常の風景が、インターネットの風に乗って手元に届くこの時代に感謝感激なの。

だって、私の頭の中に建てられた丘の上の中古物件は、それらをもとに改装され、壁紙やランチョンマットの柄、飼っている猫の毛色までもが決められていくのだから。

空想の塗り絵に色を付けていくこの不毛な時間は、なんておめでたく愛おしいのだろう。現実にならなくたっていいやとさえ思える体は、なかなか味わい深い。