背もたれを全て倒した座椅子こと寝椅子に転がって、ベランダの花に目尻を下げる昼下がりにお熱な今日この頃。リビングの窓際はなまけ者の情操教育にいいから、上質な昼寝を夢見ているんだよ。
夜は箱庭を観察している。プランターに差し込んだソーラーライトが外灯のようにぼんやりと、じゃがいもの葉が街路樹のようで、猫のフィギュアはまるで酔っ払いだから。
この際、コバエも妖精に見えるから愛おしい。コバエホイホイは妖精を生贄にした儀式が行われる場所なんだろう。夏になったらクワガタ怪獣が襲来するかもね。
そうすると、あっという間に朝。こんな調子で毎日がおめでたい。ほんのすこしだけ背もたれを起こした方がいいかもしれない。