こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

一尾

出かけず、家事せず、昼寝もせず、ただじっと起きていた日曜日。ああ、このまま秋が通り過ぎていく。外では金木犀と銀杏の香りがせめぎ合っているらしい。

せめて秋の味覚を……と、同居人の家族からいただいたさんまのぬか漬けを焼いたけれど、昨日の激辛料理で負傷した胃袋を労り、まさかの酒も米もサイドメニューもなし。さんま一尾のみ。

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さんま一尾のみは、お魚くわえたドラ猫がサザエさんから逃げ切った夜に食べる量よ。そう考えるとご馳走のような、ぱっと見はひもじいような雰囲気があって、大事に味わうことができた。通り過ぎる秋の裾を掴むこともできて、安心。