こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

クリスマス気分

鬼滅の刃」に熱を上げている同居人に叩き起こされ、歯抜けの1巻と21巻を探しに本屋へ。長旅になるかと思いきや1軒目で見つかり、鬼滅の刃グッズのクレーンゲームに挑む同居人を応援した。

1000円くらい使って手に入れたのは煉獄さんの小さなマスコットフィギュアひとつ。それでも十分うれしそうな同居人を見て、今年のクリスマスはトイザラスで日輪刀を買ってあげようと思った。

鬼滅の刃グッズのガチャガチャコーナーに吸い寄せられる同居人に「はい、次!」と声をかけて、アンティーク雑貨や観賞魚を扱う園芸店へ。家が「鬼滅の刃」私設博物館の様相を呈してきているから、アンティーク雑貨で少しでも抵抗したい。

店主の気が早いのか、世の中の仕組みなのか、店内はハロウィーンにかまうことなくクリスマス気分のアンティーク雑貨できらびやかに装飾されていた。母が好きそうなものばかりで、幼い頃の12月を自然と思い出す。「すてき」としか言えなくて、熱いため息が漏れる。

服にしても食材にしても、10円、20円の差を気にしているような私が、他のものより少し高い3000円のフォトフレームの前でもじもじしてしまった。アパートの一室にはなじまないかもしれないけれど、どうしても欲しくて、その周りをうろうろしてしまった。

早く帰って21巻を読みたかっただけかもしれないし、お腹が空いていただけかもしれないけれど、同居人は「やだ、いらない!」と言う私を「うるさいなあ」と追い払って、そのフォトフレームをレジに持っていった。とってもうれしいプレゼントだった。

お昼ごはんは天下一品のこってりを食べて、帰宅後すぐに私はフォトフレームを飾り、同居人は21巻を読んだ。お腹がいっぱいで夜ごはんのことは考えられなかったけれど、一眠りしたら回復して、わが家もハロウィーンにかまうことなくすき焼き鍋を食べた。

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タツに入ってお肉を頬張ることはきっと、仮装をしてお菓子をもらったり、お酒を飲んだりすることと同じくらい楽しい。フォトフレームはわが家にもきっとなじんでいる。10月最後の満月の日はクリスマス気分だった。