こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

今日のところ

なぜか歌手のあいみょんと天下一品のこってりを食べる夢を見て、起き抜けに「ドロドロ……」と口走った日曜日。朝ごはんは昨日のおでんの残りを食べた。

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お腹を満たしてもこってりを吹っ切れず、長編のお散歩で気分転換を図る。バスを適当に使い、両足を懸命に使ったら、墓と花屋と石材店しかないような場所に行き着いた。

ものすごく「思ってたんと違う」だった。すてきなカフェを発見する長編のお散歩を望んでいた。ふくれっ面でさっさと引き返す。もと来た道をたどったはずが、迷子になる。

向こうの墓地を見ながらいくつもの花屋と石材店の前を通り過ぎ、寺院の前のゆるやかな坂を登りきると、木と花に囲まれた白い家がぽつんと佇んでいた。

手入れが行き届いた庭にはテーブルと椅子が数セット。軒先には手作りのメニューと「冷えたビールあります」の文字。どうやら望み通りのすてきなカフェを発見したようだ。

本を読まないのに「本を持ってくればよかった」と思った。木にとまる鳥の声が耳に心地いい。だけど、今日はすてきなカフェのガーデンアーチをくぐる勇気がない。

埃を集めて作ったようなセーターを着ているし、変な靴下だし、帽子の下は寝癖だらけだし。今日のところは諦めて、ドラッグストアに寄って帰った。

洗面所で寝癖直しの液体を詰め替えながら、蕾がほころぶお庭で紅茶を飲む自分と同居人の姿を想像した。持ち手が細い花柄のカップを傾ける同居人の小指が立っていた。

居間でテレビを見ている同居人に「ねえ、小指の爪だけ伸ばすのやめな! 耳ほじる用だってバレるよ!」と注意しておいた。「え〜」とがっかりしていた。