この2日間、猫の下僕をしていた。このセリフを一度言ってみたかった。シャウエンは借りてきた猫を脱し、足にまとわりついてくる猫や構ってもらえないと物を落とす猫、お腹を見せて眠る猫と化した。
トイレをマスターして自信を付けたのだろう。テーブルの上に悪びれることなく乗るようになった。ワーワー言いながら皿を抱えるようにして早く済ませるようになった私たちの食事は、やけに騒がしい栄養補給と化した。
シャウエンは令和のギャルだから、ごはんは少量をこまめに食べるし、ちゅ〜るしか勝たんし、カメラを向けると「ぎゃう」をやる。掃除を怠っているような隙間にわざわざ入って、体にほこりを付けて出てくるところは姑感がある。
私の耳はこの生活にまだ慣れていないから、たまにか弱い音を出す同居人のいびきとシャウエンの鳴き声をよく聞き間違える。「んーどちたのー?」と声をかけて、いびきに「……グガッ」と返事をされると結構悔しい。