こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

ミス・ブランニュー・デイ

コンビニへ発泡酒を買いに行って帰ってくる間に春を感じた金曜日。台所でキャベツを刻みながら、泣き言のような、懺悔のような、自伝のような、「どうしてあの時、私は……」傑作選をシャウエンに聞かせた。

うんこに砂をかける音が相づちとなり、流していた「ミス・ブランニュー・デイ」につられて歌い、お好み焼きをひっくり返すことに集中したらどうでもよくなって、お腹を満たしてひっくり返ったらさらにどうでもよくなった。

昼過ぎまで頭痛でもだえた土曜日。くわえて持ち去ることを覚えたシャウエンの尻を追いかけまわし、遅めの昼ごはんにお好み焼きの残りと素のトーストを食べた後、見納めが迫る桜を見るために無理くり外に出た。

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16歳のときに面接で「その髪、化粧、ピアス、服装はTPOをわきまえてる?」とすごく怒られた工場と、25歳のときに派遣の単発バイトで新規オープン前に行って、棚に商品を並べただけですごく褒められたセブンイレブンの前を通って川沿いの桜並木へ。

アクション俳優のように土手を派手に転がる子どもと、その様子をノーリアクションで見守る大人の向こうに、さっき道を教えた人が違う人に道を教わって、私が教えた道とは違う道を歩いて行く姿が見えた。そっちから行く方が近そうで、すごく申し訳なかった。

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生き生きとした桜を見て元気は出たけれど、母方のおばあちゃんが作った野菜を買う勇気は出ず、スーパーでトマトを買って帰宅。夜は献立に困ったときによく作る和風パスタを作って食べた。特に何もしていないのに、気付いたら4時半。不思議。