こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

スノードームの命日

「シャウエンのバカ〜!」の叫びから始まった火曜日。昨夜まで元気にきらめいていたスノードームが今朝、容疑者Sに棚の上から突き落とされ死亡した。

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ガラスが割れ中身が飛び散ったスノードーム。シャウエンの肉球を手荒く握り、ケガがないことを確認したあとは、「プルアァ」と背中にまとわりつくしっぽを無視した。

ガラスの破片をつかみながら「家中のもの全部3Dホログラムにするかァ?」と嘆く。はあ、私は何を言っているのだろう。ため息をついている間もシャウエンは新たな被害者を出す勢いで飛び回る。

「もう知らん」宣言をして、シャウエンが嫌いな掃除機をかけたあとは無視を徹底した。また買えばいい、私が悪い、ケガがなくてよかった……だけど……だけど……を何度も唱えながら。

気を取り直し仕事を始めて5分……10分……シャウエンの気配がない。寝室をのぞくと、白い毛玉が部屋のすみっこで息を潜めている。反省して……ないか。掃除機の音に驚いただけか。

マウスを握って11分……12分……仕事が全く手に付かない。寝室を再びのぞくと、白い毛玉が窓辺でたそがれている。ぎゅうっと痛んだ胸が「シャウエ〜ン!」と叫ぶ。

白い毛玉に近寄り「ねえ」と声をかける。すると、シャウエンの顔をした白い毛玉が「ニア〜!」と鳴いてしっぽをたてた。ごめんね、シャウエン。ごめんね、スノードーム。

大切なものを落とされる場所に置いていた私が悪かった。ケガがなくて本当によかった。悲劇がまた起こらないように、家中のモノ全部の底に両面テープを貼るかァ。

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