こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

発情期

シャウエンは発情期。朝から晩まで腰を上げ、「ウゥワ、ウゥワ」と鳴いている。私は寝不足。発情期を見守ることしかできず、睡眠をこじらせている。

気分転換が必要だ。そうだ、シャウエンをお風呂に入れよう。発情期と寝不足を洗い落とせるかもしれない。あと、お尻にこびりついたうんちも。

今朝早く、浴槽に36度のお湯をはり、気合い十分に袖をまくると、うねるシャウエンを抱え、熱気ムンムンの浴室へ向かった。

折戸を閉めると、シャウエンのうつろな瞳が泡みどろの手合わせを察してキュッと締まった。浴室に緊張感と猫ちゃん用シャンプーの香りが漂う。

踏ん張る筋骨、巻き込む尻尾のフォルムがあらわになり、なだめる声を響かせる。やさしい掛け湯で仕上げにかかると、シャウエンは天を仰いだ。

同居人がここぞとばかりに投げ込んだタオルで、「位置についてよーい」の体勢を取ったシャウエンをすかさずホールド。労いの言葉をかけながら、水気と汗を拭った。

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今夜のシャウエンはひさしぶりによく食べ、よく遊び、よく眠った。気分転換というより、荒療治となってしまったけれど、発情期は落ち着いたようだ。

よかった。私はひさしぶりに気を揉むことなく夜を越すことができた。寝ずに。…………寝ずに?

風呂上がり、シャウエンがしばらくこたつに籠城し、毛づくろいに励む間に、昼寝ができたはず。シャウエンが緊急地震速報に構わず眠っている間に、夕寝ができたはず。

どういうことだ。昼寝と夕寝を放棄して、私は何をやっていた。……あ、ゲームをやっていた。

夕方ごろ目を覚ましたシャウエンが、窓辺に腰を下ろし、荒ぶる空にプレッシャーをかけている間は、「地震、雷、次は火事と親父だ〜! 気を付けろ〜!」と騒いでいた。

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それ以外はずっとゲームをやっていた。パズルの、何にもならない、広告を見たらライフが増える、マジで何にもならないゲームを。そうしたら、寝ずに朝を迎えた。

 

GW1日目、終了。