明日は幼馴染と会うから、みっともない襟足を切りに美容院へ。
短ければ何でもいいや、の諦めが伝わりすぎたのか、2500円を支払うころには頭がおかっぱになっていたけど、いやではなかった。
涼しげな首元にじっとりと汗をかいたから、冷たいものをほどよく食べられる回転寿司屋でお昼ごはん。
隣の席の父と娘と思われる、白髪混じりのスポーツ刈りと暑いのにブレザーの制服が、「サーモン食う?」「うん」などの必要最低限な会話を交わしていて、微笑ましい緊張感があった。
満腹の体にクーラーの風を添えて最高気温34度を乗り切った午後。小学生時代の同級生の家に招かれて、「嫌われてると思ってたからうれしい」と喜ぶ夢を見る。
明日、初めて着る予定のワンピースを押入れから出した夜。鏡に映る不釣り合いなおかっぱ頭を何度となでて、何度とかしげた。