「どうする?」「出かける?」「どこに?」「わからない」「もう14時だよ」「そうだね」「どうする?」「出かける?」──。
冴えないやりとりを延々と繰り返した結果、どこへも出かけなかった日。このやりとりを、毎週のように繰り返している。
まず、行きたい場所が思い付かない。思い付いたとしても、お風呂に入って、歯を磨いて、化粧をして、着替えてまでして行きたい場所ではない。
しっくりくる行きたい場所は、時間だったり、ご時世だったり、めんどくさかったり、やっぱりめんどくさかったりで、行けない場所であることが多い。
気持ちの問題である。一方は寝癖がひどく、もう一方はパンツ一丁なのだ。冴えないやりとりは、冴えない者同士がするものだ。
さて、結果どこへも出かけなかった日を振り返ろう。大概、出先で食べる気でいるから、お昼ごはんの時間は遅くなり、諦めがつかない夜は外食をする。
例によって今日のお昼ごはんは16時前に冷凍ピザで軽く済ませ、夜は外で焼き鳥を食べた。これはこれで楽しかったが、どこかへ出かけたかった悔しさは残る。
明日も冴えないやりとりを交わし、遅い時間にお昼ごはんを食べて、夜に外食をするのだろうか。できれば避けたいが、果たして。