2021-08-11 しばれない 溶けかけのハロハロを食べた夕暮れ時、ぱちぱちと夏のはじける音がした。 こそばゆいことを言う余裕も気力もない。シャウエンは全猫を代表してこの暑さにヘソ天で抗議した。 同居人はパンツ一丁が止まらなかった。私は蒸した台所でコロッケを揚げた。それぞれにクーラーの風が贈呈された。 夏の家電に労働を強いて、熱帯夜とはほど遠い夜を二人と一匹で越えてゆこう。明日もきっと夏だから。