こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

以上!

30歳の9月ころからようやく「読書」を覚えて、頑張ったり頑張らなかったりしているうちに2021年が終わりかけ、数えてみると50冊の本を読んでいた。

そのなかにはすぐに読み終わるような雑誌とか、漫画とかが20冊くらいあったから、今まで私が読書を恐れていた理由ともいえる「文字数が多い、ちゃんとした本」は30冊くらい。十分に立派だと思う。

立派だと思うわけは、ほぼ毎晩「文字数が多い、ちゃんとした本」を読んでいる自分がとてもいとおしく思えた夜があって、ネットで「読書 年間 平均」と調べたら「20冊程度」という結果が出たからだった。

「文字数が多い、ちゃんとした本」は、聞いたことがある小説だったり、知らない人の随筆だったり、生き物の専門書だったりした。読書経験がほとんどない私は、「悪い本を読んで、間違った知識を得て、ヘンテコなほうへ飲まれたらいけない」と思ったから、信用する人から勧められた本を中心に読んだ。

これはまだ、私には……という本は、勧められたことをいったん忘れたことにして、Kindleの検索履歴に残したままにしている。だけど、そのおかげでヘンテコなほうへ飲まれることなく2021年を終えられそうだし、本を読み、選ぶ度胸をつけられたし、何より生まれて初めて「世界が広がった」という感想を正式に使うことができた。

読書を覚えたきっかけは……えーと、何だっけ。読書を恐れていた理由は知っている。「文字数が多い、ちゃんとした本」は、文字数が多い、ちゃんとした本を読めるちゃんとした人しか読めないと思っていたからで、頭が悪いちゃんとしていない私には、難しいことだと思っていたからだった。

私の生活圏には読書をしている人がいない。いたとしてもその姿を見たことがないから、だいたいで読書は「2〜3時間くらいで1冊を読み切る」ことだと思っていた。それ以外の方法では、「それっぽくない」ものだと思っていた。

2〜3時間で読み切ることは、難しい。シャウエンが消し忘れたコタツの電源を代わりに消してくれることくらい難しい。ああ、シャウエン頼むよ。布団に入ってから聞こえる、あの「パチッ」と切り替わる音が大嫌いなんだよ。……ああ、無理? そう。と、今諦めて布団を出て行ったくらい難しい。

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しかも読書は、感情移入したり、考えたりするもので、1時間のドラマですら感情移入やら何やらで見るのがつらくなってしまう私には無理だと思っていた。読書なんてしたら多分、心が持たなくなって、死にたくなっちゃう。まあ、それは大袈裟だけど。

そういうわけで読書は、私には手に負えないものだと思っていた。それなのに、どうして読書を覚えたのだろう。きっかけは何だっただろう。2〜3時間くらいで1冊を読み切らずとも、1日に30分、どうにかして数ページをゆっくり読めばいい、と思ったわけは? 読書をしても死なないことを、どこで、何で知った? いや本当に不思議。全く覚えていないから参った。

その辺りのことを自己啓発本のように、まるで成功者のように、この日記に書ければ、どこかの誰かを景気づけたり、褒められたりするのだろうけど、無理だ。ちゃんとしていないから、ちゃんとできない。

あっ、一つだけそれっぽいことは書ける。「文字数が多い、ちゃんとした本」を読んだからといって、ちゃんとした人にはなれない。以上!