シャウエンをベロベロに舐め回したいと思うことが、多々あり。
シャウエンの体は、いちごミルクと新しいよだれが混ざり合った気体に、土をまぶしたような、平和な匂いがする。
シャウエンの肉球は、スパイシー。溝は特に塩っからい。肉球をちゅっちゅっと吸いながら、永遠に酒が飲める、と思う。
シャウエンはおいしい。存在がすごくおいしい。隣にいるだけだったら、カレーライスより絶対においしい。
だけど、食べたくない。そこにいるだけで満たされるから、絶対に食べたくない。だけど、せめて、ベロベロに舐め回したい。
多分、3日くらい喉が「カッ、カァーッ……毛ッ!」となるけど、思い留まるだけで、思い留まるばかりだから、シャウエンをベロベロに舐め回したいと思うことが、多々あり。