この度、自家製を山ほどこしらえた。
麻紐の鍋敷きと収納袋、端材の棚、古紙のかご、裂布のマット。大根の甘酢漬け、フルーツとハーブの漬け込み酒、たくわん用に干してある大根も。
貧乏性が故の自家製である。鍋敷きは買えば1000円くらいするけど、作れば200円くらい。余った麻紐で収納袋を編んだ。
端材はホームセンターでタダ同然。裂布は古着で、古紙は届いた荷物の緩衝材。フルーツ、ハーブ、大根は規格外、おつとめ品の野菜だった。
どれもこれも愛着はない。「買ったほうがかわいいな」「プロが作ったほうがおいしいな」と毎回思う。本家とはほど遠い完成度を慈しむほど、大らかな性格ではない。
限られたもので済ませようとするアホらしさが楽しい。「次は何を作ろう」と考えている無駄な時間に充足感を得る。
あとはちょっとだけ、「えへへ、見て」とは思う。「へえすごいじゃん」と言われて、「へへ、そうかなあ」と照れたいとは思う。
それだけの自家製だから、買ったほうがいいとは思う。