こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

盛り盛り付け

「えっ、見た目キモッ。でも味ウマッ」のごはんを作りがち。

f:id:am161024:20210617232518j:image

一昨日に作ったアスパラガスの豚肉巻きはゾンビの指だった。しかも、写真を撮られるときは膝の上に手を重ねるタイプのゾンビ。

最近、狩野英孝バイオハザード配信を見ているから? インスピレーション? 指の長さを見るに変異体? ……は? というか左手前は何?

f:id:am161024:20210617232534j:image

今日の納豆ぶっかけそばは……何だろう、何がいけなかったのだろう。これというものがないけど、なんかイヤ。なんか下品。

しかも、豆腐一丁を添えて。顎を使わない、脂がない、つまらないの3ない。次の日にファミチキがめちゃくちゃ食べたくなる食卓。

しかし、どちらも味はいい。アスパラは塩こしょうと焼肉のタレの味だから。みんなが大好きな、米が進むやつだから。

ぶっかけそばは夏だから。納豆、麺つゆ、おろし生姜、梅干しをガーッと混ぜてすすってネ! のやつだから。楽でおいしいから。

盛り付けは難しい。うまくならない。ネギとパセリを買う癖が付かないから基本的に茶色いし、どうしても作りすぎるから盛り盛り付けになる。

まあ、食べられりゃあ何でもいいんだけどさ。

思い掛けず

ちょっとそこまでのつもりがバスに乗り、傘を持たずに駅前まで。あっちとこっちの数十円の差を気にせずに、いくつかの不要なものを買った。

エコバッグがいっぱいになったところでバス停に行くと長蛇の列。雨に降られそうだけど、平均歩数が300前後の身として、歩く覚悟を決める。

横断歩道を渡り、小学校を越え、左端を歩き。並行して歩く電話中のおじさんは、「ところがよ」が口ぐせなのだろう。今のところは予想を裏切らないけれど。

エコバッグの中の豚こま300グラムが傾き、おじさんと別れ、腹が減り。どうして私は駅前のつけ麺屋に寄らなかったのだろう。家にカップラーメンはあるけれど。

f:id:am161024:20210617040708j:image

家まで残り半分、ちびっこ剣道教室の前。立ち止まり、引き返そうか、帰ろうか。後ろから自転車が来て、思い掛けず口の中をカップラーメンに切り替えるべき道を選ぶ。

家まで残り半分の半分、住宅街の中にある日本料理屋の前。エコバッグを肩にかけ直し、ランチメニュー、天丼800円。お腹がグゥ〜と鳴り、思い掛けず日本料理屋の入口をまたぐ。

会席などで使うような店構え。大きく息を吸って小さく「すいませ〜ん」と消え入る。「は〜い」と出てきた店員さんに「間違えました」と頭を下げるわけにもいかず、「一人です」とまた消え入る。

通された席でかしこまっていると、店員さんに突然「どうしてかしら?」と声をかけられた。「今日は初めてっていう一人のお客さまがたくさんお見えになって、あなたで4人目なの」と。

確かに今日は雨の予報だった。ちょっとそこまでのつもりだった。口の中はカップラーメンに切り替わっていた。「何でだろう……」と首を傾げ、勧められるままにトマトジュースと天ぷら定食を頼んだ。

f:id:am161024:20210617040759j:image

f:id:am161024:20210617040806j:image

家まで残り半分の半分の半分、ほぼ家の前。8137歩、満腹。ちびっこ剣道教室の向こうの空が黒い雲に覆われていて、思い掛けず「何でだろう……」と首を傾げた。

予報

関東甲信が梅雨入りした日、わが家はレモンスカッシュ入りした。

f:id:am161024:20210616013602j:image

レモンスライスと氷砂糖は、平年より7日遅かった梅雨入りのように私を焦らしながら、ゆっくりと溶けあった。

炭酸水で別れを告げる日を今か今かと待ちわびて、雨が降り、2週間。ついに完成、「いけずなレモンスカッシュ」。しっとりとした甘さは、風邪をひいた夜の味。

底にたまったシロップをマドラー代わりのフォークでといて過ごす昼下がりは、6畳の居間に似合わぬ趣があった。同居人は珍しくパンツ一丁じゃなかったし。

f:id:am161024:20210616013615j:image

関東甲信の梅雨が明けるころ、わが家のレモンスカッシュも明ける予報。夏を迎える際は、レモン5つと氷砂糖をお忘れなく。

ミスト

同居人が出かけた夜、シャウエンに見守られながらゆっくりと湯船につかりたくて、お風呂を沸かした。

f:id:am161024:20210614012518j:image

入浴剤は薄黄緑色のよくわかる匂い。「カポーン」という音は聞こえないけれど、ずぶ濡れの私に怪訝な目を向けるシャウエンと、付けっぱなしのテレビの雑音が心地いい。

10分くらい遅れている給湯器の時計が、湯船につかった時間を示すころ。シャウエンが突然、「ファッ、ファッ」と鳴いてどこかへ走り出した。嫌な予感がする。

しばらくすると、「ザッ、ザッ」と砂をかく音と、うんこをするとものすごく元気になるシャウエンが浴室の向こうで「クルゥゥァァアア!」と鳴き走り荒らし転げ回っている様子が浴室に届いた。

嫌な予感が的中してしまった。まずい、お尻にうんこが付いていたら大惨事だ。全裸で「あっ、あっ」と立ち往生していると、遅れてくるようにうんこの匂いが浴室に届いた。

臭い、臭すぎる。匂いはたちまちミストとなり、浴室を満たした。シャウエンに見守られながらの湯船どころではない。今すぐ風呂を出てシャウエンのお尻を確認しなければ。うんこを片付けなければ──。

f:id:am161024:20210614012542j:image

10分くらい遅れている給湯器の時計が、嫌な予感がした時間を示すころ。私は口呼吸をしながら湯船につかっていた。うんこのミストを浴びながら、鳴き走り荒らし転げ疲れたシャウエンを見守っていた。

もうどうにでもなれ、と思っていた。私は多分、世界が終わるときもこうして全てを諦めるのだろう、と考えていた。シャウエンがお尻をつけて座っている珪藻土マットにうんこがついていないか、心配だった。

その後、私はシャウエンのお尻と部屋を確認して、うんこを片付けた。とても立派な一本糞だった。ねえ、シャウエン。もしまた私があなたに見守られながら湯船につかりたいときは……ううん、何でもない。お尻、拭くね。

合う合わない

同居人と私は、ことごとく合わない。

同居人がこってりしたものをがっつり食べたいとき、私はさっぱりしたものを軽く食べたい。

同居人が寝室でギネスに挑戦する橋本環奈を見守っているとき、私はリビングでキングオブコントの会を見て笑っている。

同居人は暑いのに私は寒がるし、眠っているときに起きているし、家にいたい日に出かけたがる。何がどうして一緒にいるのか、不思議なくらい合わない。

その度に「はぁ……」とため息をつかれたりついたりする。どうしたもんかと考える。そして私は今夜ひらめいた。「お互いのことをシャウエンだと思おう」と。

シャウエンとは姿形も、言葉も、食べ物も、何もかもが違うけど、ため息をついたり、どうしたもんかと考えたりすることはない。合わなくて当然で、むしろそれがいい。

同居人と私は、同じ人間だけど、違う人間で、すなわちそれはほぼ別の生き物だから、シャウエンだ。

タイミングだったり、情だったり、楽しかったり、そうでもなかったりして一緒にいるから、シャウエンだ。

これからも長い付き合いかもしれない中で、合わないことはたくさんあるだろう。合うこともたまにはあるだろう。シャウエンだ。

そうだ、シャウエンだ。同居人も、私も、お隣さんも、会社の人も、家族も、歩いている人も、みんなシャウエンだ。いや、シャウエンか?

シャウエンはもっとモフモフでかわいい。いい匂いがするし、今日もごはんをたくさん食べたし、うんちも立派だったし。なんかもうほんと大好き。超かわいい。

f:id:am161024:20210613024643j:image

あれ、なんの話だっけ。ああ、合う合わないの話ね。そういやこんなようなこと、ずいぶん前にも考えてどうでもよくなった気がするな。まあいっか、寝るか。

激動の1日

アパートの横の紫陽花が滑稽に見えるほど暑い日に、近所の中華屋で熱いラーメンを食べた。

中途半端な田舎だから、近所とはいえ車移動。オンボロな車の冷房がバカになっていたから、道中は冷やし中華ジャージャー麺かで悩んでいた。

先客たちの作業着から「暑い日に熱いものを食べてこそ」の気迫を受け取り、つい「天津麺を」と口走る。同居人は昨日から食べたいと言い続けていたチャーハンを食べた。

f:id:am161024:20210612001213j:image

帰宅後は、坂本龍馬のように髪を結い、扇風機の風で頭皮の汗を逃がした。全てが落ち着いたころ、重い体とまぶたを窓際と眼球に横たえて、起きたら忘れる夢を見た。

カーテンになでられて夕方。扇風機がカタカタと首を振る音と、シャウエンがハンガーラックにバリバリと登る音が聞こえて、みんなの無事を確認した。多分私、すごい夢を見ていた。

夜は出しっぱなしのコタツ布団を膝にかけるとちょうどいいくらいの風。お風呂上がりにコーラを一気飲みした同居人の寝っ屁に「え?」と返事をしたら1日が終わった。

いる

いる……。金魚鉢にメダカの稚魚がいる。

f:id:am161024:20210611010226j:image
ベランダのビオトープで増えすぎた水草を切り取り、金魚鉢に入れて台所の窓際に置いていたら、いつのまに……。

多分、ビオトープにいるメダカの何者かが水草の根に卵を産みつけたのだろう。そして、この世に華々しくデビューしたのだろう。

聞いたことがある。メダカは自分の子どもを食べてしまうらしい。卵を見つけ次第、別の容器に移さなければ稚魚は死んでしまうらしい。

私は今、ビビっている。いることに気付かなかったこと、気付いたこと、そして、無意識に守り抜いた命を、これからは意識的に守り抜いていかねばならないことに。

何より、その……うん。超うれしい。マジで、ほんとに。わが家でメダカが減ることはあっても増えることはないと思っていた。ああもう、ありがとう。

すんっごい怖いけどね。すんっごい小さいからすぐに見失っちゃって、その度にドキドキするけどね。生きようね、頑張ろうね。

f:id:am161024:20210611010301j:image

……ハァ〜、それにしても水替えなくてよかったァ〜。私、ズボラでよかったァ〜。