こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

困つら厳悲

前から薄々気付いてたけど、私って夜職ギャル胸ケツ脚イェーイ体形で、まつ毛くちびるぶりんぶりんメイク顔じゃん。それが結局似合うじゃん。でも世は長らく大ふんわり時代じゃん。困るね。

どっちも好きよ。だから適宜使い分けたいよ。でも、イェーイ体形とぶりんぶりん顔を生かす出来事やお出かけはそうそうないじゃん。おおよそを大ふんわりでまかなうべき日常じゃん。つらいね。

もう、週一ラウンジで働こうかな。イェーイとぶりんが生かせるから、やろうかな。でも、そうじゃないんだよな。中身はイェーイでもふんわりでもなく、ただの大舌足らずタハハボケなんだよな。厳しいね。

これまでの経験上、私は「何かよくわかんないけどかわいそうだから着ない服と使わない鍋あげるね」的なキャスト受けするんだよ。「やる気なくてかわいそうだからオリジンの塩唐揚げとおにぎり買ってあげるね帰ったら食べな」的な客受けするんだよ。だから申し訳ねぇってなって時給激安平日一人消毒液焼酎スナックでズルズルと働き続けることになるよ。悲しいね。

はあ、困つら厳悲。こまつらきびかなだよ。だからもうさ、腹筋するね。今日から毎日するね。したらどうなるのかな、どうするのかな。知らないね、だから多分しないね。じゃあ、またね。

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忘れたふり

その子と寝たのは中1の秋だった。その子とは、中学校に入ってから仲良くなった。

小学校も一緒だったけど、別に仲が良くも悪くもなかった。中学校に入って、私とその子だけがクラスからあぶれてしまったから、時々話すようになって、一緒に帰るようになって、毎日遊ぶようになった。

私とその子は照れ屋だった。手を繋いでトイレに行くような仲良しこよしは恥ずかしいし、下の名前で呼び合うのは照れくさい。トイレはそれぞれが行きたいときに行って、お互いを名字で呼び合う。グループには属さず、学校の保健室に通う。そういう友達になった。


そのころの私とその子は、全てに興味津々だった。一個上の先輩や隣町、丸みを帯びていく自分の体の輪郭や、純粋を壊しちゃいたい衝動。見えるものと見えないもの、全てを経験したかった。

それはきっと私とその子だけじゃない、12歳と13歳のクラスメイト全員がそうだった。みんなが誰よりも早くその全てを知りたくて、だけど、ちぐはぐな心と体が好奇心に追いつかない。期待した夏休みは何も経験できないまま終わり、そして体は春より成長した。


2学期が始まってからの私とその子は、放課後、その子の家のお兄ちゃんの部屋に入り浸るようになった。なぜなら、お兄ちゃんは家にあまりいない。親もいない。お兄ちゃんの部屋にある、たくさんのDVDや本をふたり占めできる。

そのDVDや本は、18歳以下の私たちは見てはいけない。とても刺激的で、生々しくて、ちょっぴり怖い私たちの未経験が、画面や紙いっぱいに繰り広げられている。

「えーウケる」「こんなことするの、やばー」って笑いながら、でも時々、交互にトイレに行って「ふぅ……」と息を整えなくちゃ、見続けられない。もっと知りたい。多分、経験したい。興奮を覚える体と心が、照れくさい。


その秋の放課後は、とても眠かった。私たちはすでにたくさんのDVDや本を見尽くしていて、知識だけは一丁前だけど、だけどまだ何も経験していない。だから、日暮れの早まりを感じながら、その子のベッドの上でまどろんでいた。

床が前より冷たくなったから、2人ともベッドにいるだけ。しまい忘れたタオルケットを取り合いながら、2人で寝転がっているだけ。昨日も一昨日もそうだった。だけど、その日はやけに、その子の熱を感じた。

2人ともブレザーを着たままだから。その子の顔がこっちを向いているから。多分そう、だけど、その子の前髪や息が冷たい鼻先をあたためて、私の体の熱も上がる。

すると、どちらかが「今日、寒いね」と言って、タオルケットを2人の頭の上まですっぽりとかぶせた。頭のてっぺんまで熱に包まれて、のぼせそうになる。なぜか部屋の中よりタオルケットの中のほうが、あたたかく灯っているように感じる。

どちらかが「うん」と言って、相手の太もものあいだに自分の足を差し込んだ。やわらかくて心地いいのに、心臓が痛い。私たちは手を繋ぐのも恥ずかしいのに、下の名前で呼び合うのも照れくさいのに。

私の胸にもある、もう一つの小さなふくらみが気になって、だけど手が動かない。お互いのひざには、ショーツの擦れる感触が微かにあって、だけど指は重なり合わない。

「彼氏とかできたら、こういうことするのかな」「うん、多分」。部屋はいつもより静かで、胸はいつもより騒がしい。ずっとこうしていたいけど、私たちは友達で、その先には進まない。

これはいつか、それぞれが経験することの練習。一緒にいるけど、一緒にしない。トイレみたいに、別々に、その子は来年の夏に、私は再来年の冬に経験すること。照れくさいって、切ないことでもある気がした。

タオルケットの中にこもった熱でむせ返りそうになっていると、その子が突然「暑いね」と言って、タオルケットから飛び出した。私は「うん」と言いながら、1人分余ったタオルケットをかぶり続けた。


卒業間際、2人でよく入り浸っていた保健室の先生に、「付かず離れずで笑い合っているあなたたちの姿は、私にはまるで子猫のじゃれあいのように見えていた。大好きだった」と言われた。私たちはあれからずっと、手も触れていないのに、苗字で呼び合っているのに、あのことは忘れたふりをしているのに。

バレたみたいで、照れくさかった。だから私は、大人になっても、忘れたふりをし続けようと思った。保健室の先生と、私にだけはバレている。それでいいし、それがいい。だからずっと、十数年後の今もずっと、忘れたふりをし続けている。

パソコンに水をかけてはいけない

どうしてもやりたいゲームがあって、ゲーミングPCを買った。新品で買ったら数十万円の大きな買い物になるから、中古の7万円を買った。

それでも私にとっては大きな買い物だった。どれがいいんだろう、ハズレをひいちゃったらどうしよう……。購入を決意するまで夜も眠れない日々を過ごした。

今日、そのPCが家に届いた。これを置くためだけに部屋を大掃除して、専用のスペースを作っていたから待ち遠しかった。開封して、設置して、接続して、汗をたくさんかいた。とても緊張した。

どうやら購入したPCは当たりだった。やりたいゲームがやれそうで、とてもうれしい。泣いちゃいそうなくらい、大事にしたいと思う。今、こういう大きな買い物をしてしみじみと思う。パソコンに水をかけてはいけないな、と。

 

今から20年くらい前のある日、父は大きな箱を抱えて帰ってきた。電気工事士という職業柄、「触れる機会があるかもしれないから」との理由で、わが家にPCとインターネットが導入された。

私はよくわからなかった。その箱で何ができるのか、繋がれた紐が何なのか。テレビも見られない、ポケモンもできないその箱を、父はとても大切にしていて、そしてとても怖がっている。

父は購入から1カ月、2カ月、3カ月と、毎週末その箱にかじりつき、紐をつけたり外したりと忙しそうにしていた。後ろでその様子を見ていても、やっぱりよくわからなくて呆れてしまう。

初めは真っ白な画面に自分や家族の名前を打ち込み、「おぉ〜」と唸っていた父だが、数カ月後にはその箱で誰かに手紙を送ったり、イルカを飼ったりするようになった。私はそのとき初めて「進歩」というものを目の当たりにした。

そのつまらない電子音や、消えたり現れたりを繰り返す灰色の窓には惹かれないけれど、おじいちゃんからもらったお古の電子辞書より、たくさんの楽しいことができそうな予感がした。私の認識は次第に、「父の箱」から「父のパソコン」へと変わっていき、そして触れたいと思うようになった。

だけど父のパソコンは父のもので、父は私たちに「絶対に触っちゃダメ」と言う。触ると「大変なことになる」と言う。家が爆発してしまうのだろうか。私は怖くて、でも大変なことになるかもしれないそれに触れたかった。

 

父がノートパソコンという大きな電子辞書を買ってきてから、「少しだけなら」とパソコンを触らせてくれるようになった。「時代はこっち」らしいから、あっちのパソコンはもういいらしい。

ついに私はパソコンと初めて触れあった。見よう見まねでカテゴリを選択して、知らない人が作ったホームページをたくさん見た。全然面白くないけれど、なぜかすごく面白い。私は父より早く、そして深く、パソコンとインターネットにのめり込んだ。

同年代の子たちが集まるBBSに「私は加護ちゃんが好き」と書き込んだ。プリ交換をするために「四国」という知らない国に住む女の子に住所を教えたら、お父さんに「女の子のふりをしたジジイだったらどうするんだ!」とぶっ飛ばされた。

だけど私はやめられなかった。夜と週末は必ず「ふみコミュ」のホームページランキングを開き、ドット絵を投稿し、開設した個人サイトにHTMLを書き込み、素材モデルを募集しているホームページにデジカメで撮った自分の写真を送りつけた。インターネットを謳歌していた。

 

そんなある日、私はついに大変なことになってしまった。

その日はクラスメイトに教えてもらった「2ちゃんねる」というホームページを見ていた。この前ここに「2組の田中クンに告ったらフられちゃった(T_T)」と書き込んだとき、「田中グッジョブ」というよくわからないけれどたくさんの励ましのレスをもらってうれしかったから、また書き込もうと思っていた。

その前に、ただ何気なく、誰かが貼り付けたリンクをクリックした。すると、おっぱいを出した外国人の画像がとめどなく出てきて画面いっぱいがおっぱいになった。私はとっさに画面を隠して、後ろに誰もいないことを確認した。

ど、どうしよう。怖くてエッチで消しても消しても出てきて止まらない。パソコンが壊れちゃう。家が爆発しちゃう。

私はこういうとき、パソコンの電源を切ってはいけないことを知っていた。昔、父が「『電源を切る』をクリックせずに電源ボタンを押したら大変なことになる」と言っていたから知っていた。

だから、大変なことになっているときに、もっと大変なことになることをしたら、もうそれはそれは本当に大変なことになってしまうと思った。

小学生が見てはいけないおっぱい以外のアレやコレも出てきた。わぁ、すごぉ〜い……。ってダメダメ、性に目覚めている場合じゃない。早くどうにかしなくちゃ。

私はなるべく平静に、だけど小走りで台所へ向かい、ドナルドダックの大きなマグカップに水をなみなみと注ぐと、誰に聞かれてもいないのに「の、のど渇いたなぁ〜……」と言って、パソコンの前に戻った。そして、パソコンに水をかけた。

そのあとのことは何も覚えていない。水をかけたところでおっぱいは消えなくて、結局電源ボタンを押した気がするし、夜、父の「え、何でここ水浸しなの……」という声が聞こえたあとに名前を呼ばれた気がするし、「お……おおおおおっぱいがぁ、止まらなぐでぇ(泣)」と謝った気がするけど、何も覚えていない。

 

今、しみじみと思う。パソコンに水をかけてはいけないな、と。なぜならあのころの父にとって、そして今の私にとって大きな買い物だったから。そして何より大変なことになるから。大事にPCを使っていきたい。

エンジョイ

去年の1月にFireスティックをもう1台購入して、祖母の玲子にプレゼントした。簡単に、好きなだけ、昔の邦画に触れられるようセットした。

最初こそ「よくわからん」との苦情をたびたび頂戴したが、最近は使いこなしているらしい。各動画配信サービスに自分のプロフィールを作って視聴しているようだ。

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プレゼントしてよかったと思う。これからも楽しく使っていってほしい。だけど、有料コンテンツを購入しまくりサブスクに入りまくりで、それらが私のクレカで毎月引き落とされているから、少々つらい。

玲子は不注意でなく故意で購入しているようだ。ずいぶん前に電話で「あれってもしかして間違えて購入してる〜……?」と恐る恐る聞いてみたら、「ううん、わかって買ってるよ。今度会ったら払うね!」と言われた。

玲子、いや、玲子こすす。あの確認の電話以降何回も会っているが、払ってもらっていないぞ。どうした、忘れているのか。玲子こすす。なぜ「ゆうこす」みたいになっているのだ。モテるぞ。

玲子こすす。コロナ禍の玲子こすす。どこにも遊びに行かず、一人で家にずっといる玲子こすす。きっと、毎月の数千円が玲子こすすの余暇を豊かにするのだろう。往年の大スターたちが心を彩るのだろう。だからいいよ。出費は痛いが、いらないよ。

さて先日、プライムビデオの購入履歴を確認したら、「ゴルフTV」という月額1000円の有料チャンネルに登録していることが発覚した。もうすぐ80歳の玲子こすす。新しい趣味はゴルフかな。エンジョイ、玲子こすす。

クラブ活動

水曜日、同居人と車に乗ってお出かけした。お出かけの目的は、築地か豊洲市場のマグロ。それと、お台場パレットタウンの大観覧車。

だけど、築地か豊洲市場のマグロは、市場が水曜日休みであることを前日に知って断念。そんなの知らなかった私たちは「そんなの知らなかった~!」「どうしよ~!」を連呼した結果、神楽坂にあるカルボナーラ専門店で昼食をとった。

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カルボナーラ大好き倶楽部(今、命名)の私たちは、ゆかいな満腹感とペコちゃん焼きを携えて神楽坂を出た。車のフロントガラスには、雨粒と強風が打ち付けていた。

お台場パレットタウンに到着した。雨は弱まったが、海が近いため風は強い。私たちは大観覧車のふもとに立ち、頂上のゴンドラを見上げたとき、自身が観覧車こわいこわい倶楽部(今、命名)のメンバーであることを思い出す。

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なぜ来たのだろう。私たちとお台場パレットタウンには縁もゆかりも思い出もない。ヴィーナスフォートなき今の様相を見ても、心が動かない。観覧車、こわい。

「お台場の観覧車、31日で終わるらしいよ」「へぇ、じゃあ行く?」お互いの脳裏に数週間前、夕方のニュースを見て交わした会話がよぎる。「じゃあついでに築地とか行こうよ」「いいね~!」楽しかった日々を思い出す。

大観覧車の入り口で、二人の大人が押し問答を繰り広げた。「せっかく来たから乗ったほうがいいと思うけど、そっちが怖いなら全然いいよ!」「あーうん、私は全然どっちでもいいんだけど、そっちが怖いならいいよ!」。観覧車こわいこわい倶楽部(さっき命名)のメンバーは、匿名希望である。

子どもたちが意気揚々とゴンドラから降りてくる中、繰り広げた。「あっ、隣はチームラボなんだ~……、へぇ~……」「ちょっと歩いたらフジテレビとかアクアシティーも行けるね~……楽しそ~……」。滞在時間15分、1時間500円の駐車料金を払ってお台場パレットタウンを後にした。

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フジテレビ7階、大階段の上より高い大観覧車。「マジ乗らなくてよかったわ」「それな」「でもさ、何しに来たんだろうね」「それな」。当初の目的を一つも果たせなかった。だけど、カルボナーラがおいしかった。めちゃくちゃウケた。楽しかった。

体験談

VRは良い。というか、VRChatは良い。

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何が良いって、1日が2日になる。かわいい私がさまざまなワールドを旅して、生身の私が健康で文化的な最低限度の生活をする。

現実と仮想現実、二つの世界を交互に行き来すれば、1日は3日にも4日にもなるかもしれない。生身の私が不幸せでも、かわいい私が幸せなら「良い1日だった」になるかもしれない。

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HMDをレンタルしてVR空間に2泊3日した感想は、「超欲し〜〜〜でも高ぇ〜〜〜」。返却した夜は金額やスペックの比較に明け暮れて、遅寝遅起きで文化的な最低限度の生活をした。

あと、私の声は「なにぬねの」っぽいなと思った。きれいな人は「あいうえお」、かわいい人は「やゆよ」、楽しい人は「はひふへほ」。私は自信とコクがない「なにぬねの」。

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脱線してしまったが、とにかくVRは良い。そして、お金が欲しい。倹約家として胸を張って生きているけど、機器に2ケタの金を注ぎ込みたい。あじゃー。

怖い話パート2

定期検診で血を抜かれ、便と尿を上納し、お股を晒した帰り道、数年後には廃業しているであろうショッピングビルで、昔の私が好きそうな服を見た。

派手だったり、ピチピチだったり、面積が狭かったりする、昔の私が好きそうな服。どよーんとしていた胸の奥が、懐かしさでじゅわっとする。

昔は、お尻が申し訳程度に隠れる丈のTシャツ1枚だけで外に出ていた。そよ風で翻るスカートを履いていた。7センチ以上のヒールで高尾山を登った。

強い、悩ましい、信じられない……! どうしてその格好で夜道を歩いていたの? 足、痛くないの? そのころの私には、それらが「まだまだ」だったなんて。

怖いもの知らずだ。きっと、そのころの私の血は鮮やかだったろう。便と尿は金銭授受が発生するに違いない。お股は常に晒していたようなもの。

シンプルで、ゆとりがあり、広大な布を好む今の私は、「もう」

それなのに。

帰り道、数年後には廃業していそうなショッピングビルで、オレンジ色の派手なカーディガンと、ピチピチなトップスを購入した。じゅわっと広がったノスタルジーのしみを拭えなかった。

はて、どこで着るのだろう。さて、着方が分からない。

怖いもの知らずであることは、変わらないようだ。

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