こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

【余り物レシピ】豚バラとチーズケーキの野沢菜バナナパスタ

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冷蔵庫に余りがちな食材をふんだんに使ったトマトソースパスタのレシピです。

 

【材料(2人分)】

・正月のすき焼き用に買ったけど余っちゃった豚バラ肉 片方の手のひらに乗るくらいの量

・缶切りが見つからなくてしばらく開けられなかったカットトマト缶 1缶

・同居人のお母さんの知り合いから毎年もらう大量の野沢菜漬け 大きめの小鉢に乗りそうな量

・同居人行きつけのスナックのママから北海道旅行のお土産でもらったチーズケーキ 1切れ

・自家製果実酒で使い、「なんかこれ使えそうだな」と思って取っておいたけど使う機会がないまま冷蔵庫に放置されていたレモン にじみ出た水分

・クラッカーに乗せて食べたらおしゃれな人みたいだから買ってみたけど、腹にたまるわけじゃないしクラッカーに乗せる以外の用途が分からないし、どうしたらいいんだこれ? と思っていたレバーペースト ティースプーン盛り盛り1杯分くらい

・爆安だったからネットで購入して、そのデカさに驚いた4キロのパスタ 大体これくらいかなっていう量

・2本食べたら飽きちゃったバナナ 1本

・ノリで買ったシナモンパウダー 2振り

・ノリで買ったフライドオニオン 一掴みくらい

・ノリで買った激辛パウダー 1振り

・いつからだろう、冷蔵庫にずっとあるゆずポン酢 ひとまわしくらい

A 醤油、塩、胡椒、にんにくペースト、生姜ペースト、コンソメパウダー、マーガリン 入れておくと安心できるくらいの量

 

【作り方】

1.何を作るのか自分でも分からないままキッチンに立つ。冷蔵庫から豚バラ肉とマーガリンを取り出し、深めの鍋で炒め、臭みが出てくるタイミングでレモンの水分を足してみる。その間にパスタを茹でてみる

2.血迷って皮を剥いたバナナを1本丸ごと鍋に入れたら2024年が不安になる。ヘラでバナナを頑張って潰しつつ、醤油を入れれば何とかなるかなと思いつき、ひとまわし入れる

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3.この前見つかった缶切りでトマト缶を開け、鍋に投入する。見た目がそれっぽくなり、調子に乗ってチーズケーキを入れてみる

4.味見をしたら乳幼児用のカレーの王子さまを思い出して懐かしくなったから、レバーペーストとポン酢で大人の風味を足してみる

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5.ふと、ジョリーパスタで食べたアラビアータが恋しくなり、激辛パウダーを1振り入れる。激辛パウダーを棚から取り出すときに目に入ったシナモンパウダーもついでに入れてみる

6.あと1分くらいでパスタが茹で上がるころに「色味やべえな」と気付き、急いで野沢菜漬けを千切り、投入してみる

7.皿に盛り付けたときに高さが足りなかったから、フライドオニオンを乗せてみる。完成

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【まとめ】
普段行かないおしゃれなレストランで出されたら、「都会にはこういう味もあるのかもしれないな……」と思うような味です。そう自分に言い聞かせれば完食できます。
全体的に甘ったるいものの、トマト缶、ポン酢、レモンのさわやかな風味が味覚を曖昧にします。にんにくを入れたので、食欲は否応なしに湧きました。食べ終わったあと、自宅付近の川沿いを一周走りたくなるような重さと満足感があります。

絶対に真似してほしくはないですが、おいしかったです。

ものまね欲求

最近、というか結構前からあのちゃんの声モノマネを練習している。壁打ちでぶつぶつと、われながらすごく似ているなあと思いながら、「ぼくは、ぼくは」と繰り返している。

どこかで披露するつもりはさらさらない。だけど言っておきたい、結構似ている。同居人にやって見せたら「すげぇ」と言われた。「もっかいやって」と何回も言われた。調子に乗って普段もあのちゃんの声で話したら「もういいよ」とうざがられたけど、まじで似ている。

私は声モノマネが割と好きだ。これならいけるな、と思う声を見つけたら密かに研究する。これまでにSPEEDの島袋寛子小倉優子とかいろいろと練習したけど、その昔、17歳くらいのときはスザンヌの声モノマネを熱心にしていた。

これも最初は自己満足の世界だった。モノマネ披露の欲求はあるけど、求められていないのにやるのはさむいしスベるし痛いから内緒にしていた。だけどこれもやっぱりすごく似ていた。そしてとうとう我慢ならずにバイト中に披露した。

当時、ティッシュ配りの派遣のバイトをしていた。早朝の駅前に立ち、道行く会社員たちにポケットティッシュを配りながら「おはようございます、コンタクトのアイシティです」と声をかける仕事だった。

この「おはようございます、コンタクトのアイシティです」が、17歳の私にとってはだいぶ恥ずかしかった。支給された蛍光色のジャンパーを着て、作り笑顔でティッシュをさばいていく先輩を見習うことができなかった。

とはいえいやいや笑顔を貼り付け、駅から排出された人々の前にティッシュを差し出していた。しかしこれがなかなか受け取ってもらえなかった。「タダでティッシュくれてやってるのに!?」と腹が立つほど無視された。

朝早くてだるいし、派遣会社の担当の佐藤から「プリ画像送って(ゎら」とか送られてきてキモいけど、やるからにはさばきたい。さばくためには通行人の目に留まらなければならない。

私は試行錯誤した。声のトーンを上げてみたり、ターゲットの前に立ち塞がってみたりして、場外馬券を買いに来たオヤジに「バカボケクソが!!!!」と怒鳴られたりした。そのなかで一番効果的だったのは「特徴的な声」だった。

つまり、スザンヌの声モノマネだった。声を少し鼻にかけ、舌を平べったく伸ばしたスザンヌ調で「おはようございます、コンタクトのアイシティです」と言うと、2人に1人は顔を上げた。そこにティッシュを差し出すと、受け取ってもらえる率がかなり高い。

受け取らずとも振り返る人が多く、たまたま様子を見にきていた佐藤には「かえちゃんやるぢゃん(ゎら」と褒められた。私はモノマネ披露の欲求を満たすこの仕事を天職だと思ったけど、朝起きれなくて5回くらいでバックれた。

過去、こういったやむを得ない事情で、この密かな特技を公に披露したことがある。求められるスキルだと判断し、モノマネをしたのだ。私としては成功体験だ。思い出しただけでニヤけちゃうような。

分かってる。今、あのちゃんのモノマネは求められていない。さむいしスベるし痛いから、披露しちゃいけない。そう、すごい似ているけどやめたほうがいい。だからやらないよ、絶対に。……ん゛っ、んんっ。

 

 

 

みんなありがとう

やっぱり私、年末が大好きだ。今年はもうさすがにないかなあと心配していたけど、この時期になるとちゃんと心が浮つく。

いつもこの時期になると、全部が他人事に思えてくる。街がみんなが忙しなく働いていて、私もそこにいるのに、そういう車窓を見ているみたい。

昨日まで放って置かれていた街路樹が、今日は煌々と照らされている感じ。春と夏と秋はばらばらなのに、冬は一つに向かっていく感じ。置いてけぼりなのに、飲み込まれていく感じ。

風邪を引いた子どもみたいな気持ちになる。体温計が37度5分を示しただけで優しくされてラッキーって感じ。クリスマスとお正月を設けるだけで街がみんなが頑張ってくれるから、本当にうれしい。

毎日年末ならいいのになあ。

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始まりと終わりの近況

毎朝、日の出から30分後くらいに目が覚める。起きるまで止まないシャウエンのフライングボディアタックで起床する。今なら大体7時15分。季節によって私の起床時間は変化する。

1階へ降りたら全ての部屋のドアを開ける。休憩を挟みながら空気清浄機の水を足し、メダカ水槽の水を入れ替え、植物に水をやり、霧吹きで葉水をして、ハムスターにごはんをよそる。シャウエンは鳥におだてられて網戸をのぼる。1日が始まる。

8時頃、全てがひと段落したらマイクラをやる。昨夜、ベッドの中で立てた建築や冒険の計画を実行していく。仕事の前に肩が凝りかたまり、眼精疲労が限界を迎え、朝ごはんを食べると眠くなる。二度寝をしていたシャウエンが目を覚ます。仕事を始める。

午後のピークタイム、暇を持て余したシャウエンにけたたましい声で呼びつけられる。「仕事より大切なことがある」と訴えて、息抜きを強制する。私は猫への恩に報いるため、仕事をちょっとサボる。顔面に対する猫の腹毛付着率が75%を超えたら仕事を再開する。

仕事を終える。いつの間にか家にいた同居人の胃袋と相談を重ねて、手料理、外食、出前のいずれかを選択する。食べ終わったら、今朝のマイクラの成果を披露する。ドンキーコングはうまいけどマイクラは下手な同居人の感嘆の声を甘受する。

22時前には、引っ越しがまだ済んでいない同居人が帰る。用がなくなった1階の電気を消して2階の自室へ行くと、シャウエンがあとからついてくる。布団に入った私の股ぐらにふっかりと沈み、毛繕いをする重みと温度が眠気をさそう。

1日が終わる。マイクラの動画を子守唄にして、ふたりで寝息を立てる。日の出までのカウントダウンが始まる。

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蒲田行進曲

恥ずかしいから今まで言わなかったんだけど、うちのお父さんって憑依型なんだよね。

憑依型といってもスピリチュアルのそれではなくて、常に映画やアニメの主人公を憑依させている系の、そういうかっこつけの。

ジャンルは大体、ヤンキー漫画のバカで熱い主人公か、愛と国のために生きて死ぬ主人公か、池井戸潤作品系の主人公なんだけど、喋り方から所作までそれになっちゃうの。全部芝居がかってて、もうほんと引いちゃうの。

「おれぁは難しいことは分かんねーけどよぉ、要するに全員ブッ飛ばしゃあいいんだろ?」みたいなことを急に言ったり、「愛する者を守るためならこの身を捨ててもいい」みたいなことを言って突然号泣してみたり、全然分かんないくせに法律のことを語って人を論破しようとしたりするんだよ。やでしょ。

その時々、感銘を受けた作品に人格を左右されちゃうんだろうね。これだけ聞くと、へーお父さんウケるじゃん、かわいいじゃんって思うかもしれないけど全然。自分が描いたシナリオ通りにいかないとムキーってなって手が出ちゃうからウケねぇの。かわいげなんかありゃしない。

自分が憧れる対象に少しでも近づきたくて真似てみるのは全然いいと思うんだ。周りを観客に見立てて一人で演じている分にはね。でもさ、お父さんの場合は心が不安定だから、私たちを舞台に立たせるの。全員を共演者にして、そこで自分を確かめようとするの。物語は結末を迎えなくちゃいけないから、事象は全て大げさに、そして深刻になるの。

それってさ、すごく怖いし迷惑だよ。こっちは脚本知らないからね。少しでも間違えたら手が飛んでくるし、バッドエンドになるんだよ。「お前を殺して俺も死ぬ」主人公になったら最悪よ、やべーよ。そういう作品に影響を受けてるときは包丁とか向けられるんだから、物騒にもほどがあるよ。

ちなみに何も憑依させていないときはマジ無口、全てに無関心。昨日と今日で言ってることが全然違うし、本人はもうどうでもよくなってるから、こちとらエ〜ッ!?ってなる。昨夜の3時間に及ぶ公演は何だったんだ……知らぬ間の千秋楽だったのか……って。酔いどれの父と過ごした12〜18歳までの6年間、そうやって何度も腰を抜かした。

父は憑依型なのだと子どものときに理解していれば少しは楽だったのかなとたまに思うけど、無理だよね。大人になっても無理だもん。最近ばあさんのことでちょこちょこ連絡を取っててさ、その電話が毎回ボイスドラマで私はつらいのよ。

今は『地元最高』っていう漫画を読んでるらしいから、それの主人公を憑依してると思うんだけど、なんかすごい陰鬱よ。私は読んでないから分かんないんだけど、「この狭い世界でがむしゃらに、無知でも夢を見て生きてきた……だけど俺……今、人生の全てを否定された……ううぐ……」って言ってたからそういう作品なんだろうなって思ってる。

というかそういうセリフが何の脈略もなく飛び出すから「マジで何が?」って思う。「ばあさんのデイサービスの話どこ行った?」ってなる。でも私は、そんな主人公を励ます的な、おちゃらけながらもたまに良いことを言って笑わす的な脇役に徹してる。そうすると喜ぶからこらえてる。ヒィ〜。

そうだから、お父さんが好きそうな作品とか、もろに影響を受けた作品はあまり見れないの。「あっ、お父さんだ……」ってなるから純粋に楽しめないというか、おええってなる。なりたくてもなれないだろうなって思うやつは大丈夫だけどね、たけしの映画とか。まあそんなのどうでもいいか。

私の座右の銘は反面教師だからさ、少しでも自分の仕草にお父さんの片鱗を感じたら頭をぶっ叩いてでも我を取り戻そうとするけど、きっと少なからず血は引いてるだろうよ。だから言うのが恥ずかしかった。「言われてみれば、そのけがあるな」って思われたらやだもん。ほんとやだよ。だからせめて、私は子どもを作らないようにしようって今は思ってるよ。かわいそうだもんね。

私はそうだね、ギャグ漫画の、ホームコメディドラマの、園芸番組の、同時上映系の短編アニメ映画の、その端っこの出演者を憑依させる程度にとどめたい人生だ。そしてこれを言ったら少し楽になったけど、どうか引かずにお父さんやべーなって笑ってほしい。完。

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情熱

この度、自家製を山ほどこしらえた。

麻紐の鍋敷きと収納袋、端材の棚、古紙のかご、裂布のマット。大根の甘酢漬け、フルーツとハーブの漬け込み酒、たくわん用に干してある大根も。

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貧乏性が故の自家製である。鍋敷きは買えば1000円くらいするけど、作れば200円くらい。余った麻紐で収納袋を編んだ。

端材はホームセンターでタダ同然。裂布は古着で、古紙は届いた荷物の緩衝材。フルーツ、ハーブ、大根は規格外、おつとめ品の野菜だった。

どれもこれも愛着はない。「買ったほうがかわいいな」「プロが作ったほうがおいしいな」と毎回思う。本家とはほど遠い完成度を慈しむほど、大らかな性格ではない。

限られたもので済ませようとするアホらしさが楽しい。「次は何を作ろう」と考えている無駄な時間に充足感を得る。

あとはちょっとだけ、「えへへ、見て」とは思う。「へえすごいじゃん」と言われて、「へへ、そうかなあ」と照れたいとは思う。

それだけの自家製だから、買ったほうがいいとは思う。

J.O.D.AN

銀行に行ったら強盗が押し入り、銀行員たちに囚われていた認知症武田鉄矢を奥の金庫で発見する夢を見た。

強盗が「大丈夫か? 人という字は?」と何度聞いても、武田鉄矢は「はぁ?」と答えるだけで、逆上した強盗は武田鉄矢の頭にスタンガンを当てた。

武田鉄矢が倒れ込み、「ひどすぎる……」と怯えながら見守っていると、電流の刺激で認知症が治った武田鉄矢に「よし、行くぞ」と手を引かれ、銀行から脱出した。

 

あまりにも衝撃で、「ばあさんにもスタンガンを当ててやろう」と、寝ぼけ眼で急いで記憶を書き写してみたけど、ダメだろ。