こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ここ数日、いや1週間以上はシャウエン以外の生き物とまともに会話をしていない。同居人は仕事から帰ってくると仮眠をして、忘年会に顔を出す日々を送っている。大晦日と元日も仕事らしい。 こうなると、空元気というか、なんというか、新年の幕開きに浮き立…

気早

大したことをしていないのに、やり切った感に満ちている私だ。年の瀬を年の瀬らしく、師走を師走らしく、忙しなかったりそうでもなかったりしながら、新年を迎える体制に入った。 今年はシャウエンとの生活を始めたこと以外、いやそれ以上のことはなく、けな…

寿司至

シャウエンに「ナァ、ヨウ、オイ」と詰め寄られて目を覚ました。朝方まで夜更かしをして、昼過ぎまでぐーすか眠る人間を、大概の猫は許さない。 昨夜のままのカーテンの隙間からは、晴れている気配を感じられる。暖房で十分にあたたまった室内はからからに乾…

わずらわしい

娘として、自分の親への結婚祝いを考えることほど、わずらわしいことはない。 だってほら、知っているジイと知らないバアの、互いに二度目の結婚祝い。30歳の娘から、心を込めたプレゼント。 例えばそれは、二つを合わせるとミッキーとミニーがキスをするマ…

終わりの夜

腰がとうとう終わってしまった。座るときも、立ち上がるときも、健やかなるときも痛い。痛くて泣ける。 多分、シャウエンと椅子を奪い合う日々のなかで出した「シャウエンが椅子に座れるよう、腰を浮かしながら仕事をする」折衷案が腰を終わりへと導いたのだ…

以上!

30歳の9月ころからようやく「読書」を覚えて、頑張ったり頑張らなかったりしているうちに2021年が終わりかけ、数えてみると50冊の本を読んでいた。 そのなかにはすぐに読み終わるような雑誌とか、漫画とかが20冊くらいあったから、今まで私が読書を恐れてい…

えらい人

今日の私は、とってもえらかった。やるべきことをひと段落させたから、本当にえらかった。 何が何でもえらかったから、今年もFNS歌謡祭の最もえらい人を決めた。ちなみに石田さんチは録画してあるから、あとで見る。 最もえらい人を決めるとは、「忘年会のエ…

あわただしい

12月を迎えて、あわただしさを感じている。 例えば、寒さしのぎ。去年の冬までは、就寝時に夏と同じ掛け布団1枚のみで冬を乗り切る「寒さ我慢健康法」を実践していたけれど、今年からはもうやめたから、あわただしい。 やめた理由は、ある寒い夜にふと思い立…

持ち味

お呼ばれされて、同居人のお姉さん宅へのこのこと遊びに行った。 「みんなでごはんを食べましょう」と聞いていたから、てっきり折り畳めるようなちゃぶ台でたこ焼きパーティーでもするのだろうと考えていた私は驚愕した。 夫妻がともに料理好きとあって、厚…

エーデルワイス

眠るとき、時々クラシックのピアノ曲を聴く。小学生のとき、母が時々クラシックのピアノ曲を眠る前に流してくれていたから。 小学校に入学してすぐ、私はピアノ教室に通うことにした。親は習い事に興味があるほうではなかったから、多分、私が何かに憧れて「…

ていねいな妄想

最近、妄想力が爆発しているから、布団に入って目をつむると、眠りに落ちるまでの2〜3時間は平気で妄想をしてしまう。 普段は日記を書いたり、今さらどうすることもできないことをくよくよ悩んだりするのだけど、今は妄想が楽しくて暇がない。 妄想の内容は…

ギャルになりたくなった

鏡を見るとテンションが下がるから、ギャルになりたくなった。たまに出かけたときに撮ってもらった写真を見返すと悲しくなるから、ギャルになりたくなった。 ギャルになるにはブリーチで髪を明るくする必要があると考え、早速美容院に行った。 店内には若い…

25番テーブル

夜、回転寿司屋に行った。端っこの、寿司が入場するゲートに面した、24番テーブルに通された。 選り好みの激しい同居人は、2、3皿を食べるとすぐに食べたいものがなくなる。選り好みしない私は、黙々と皿を重ねる。 「あ、これおいしいよ」「次、何する?」 …

いい週末

いい週末だった。寝て起きたら隣にシャウエンがいて、カーテンを開ければ晴れていて。 やるべきことは山積みのままだし、休日のお菓子作りは憧れるけど、どれもできない気がしたから、ふらっと高尾山に行った。 天気を見たままに受け取って、薄着で来たこと…

あまのじゃく

同居人が珍しく一日中家にいたから、シャウエンがキャピキャピしていた。 同居人に対しては普段、あまのじゃくなシャウエン。近づけば離れるし、抱っこすると暴れるけど、夜は同居人の枕元ですぴーと眠る。 今日はどうしたのかな、とってもすなおに甘えてい…

56円分

つい先日、フリマアプリで買った自転車の防犯登録が済んだから、買い物ついでに近所を走ってみた。 運転の仕方を忘れているせいで、風を切って走るというより、風にあおられて蛇行する。それでも気分は乗っていて、前輪は不思議と母方の祖母の家のほうへと回…

骨とゼリー

ごはんは黄色いほうを自分の茶碗によそったり、サバの味噌煮は骨が多いほうを選んで食べたりしている。同居人にはおいしいものを食べてほしいから。 それなのに、「ごはんが臭いなぁ」「骨が多いなぁ」とぼそっと呟かれると、ちょっぴりムッとしてしまう。「…

名古屋旅行

一泊二日で愛知県名古屋市へ。 高速バスで片道約5時間を行って帰ってくる手段は腰思いではなかったけど、「WOW WAR TONIGHT」を聴きながら、「人生のぉ!」と「褒めろぉ!」のところが好きだなあ、と考えているだけで目的地に到着するから楽だった。 名古屋…

食べログ構文

腹をすかせた私と同居人が店に入ったとき、エプロンを付けた老夫婦は客席でお昼のワイドショーが流れるテレビを見ていた。 「あぁ、いらっしゃいませ」老婦は視線を私たちに移すと、テーブルに広がっている紙をまとめた。老夫はのっそと立ち上がり、厨房へと…

悲しくない

寝転がっていると天井に悲しいことばかりが浮かび上がるから、同居人に「そればっかり」と言われるワンピースを上からかぶって外に出た。 悲しいことは、そう悲しくはない。ただ、曜日や天気、人や景色が思い通りにならないだけで、悲しくなる。たまに訪れる…

冬支度

冬支度に追われる人々と順応していく猫々をよく見かけた数日間。わが家の人と猫も例に漏れず冬支度に追われ、順応していった。 同居人のパンツ一丁姿は、風呂上がり限定の姿となった。出したばかりのコタツをすでに使いこなしているシャウエンは、昼時のコン…

夜中にいきなり

夜中にいきなりさぁ…………あれ、なんだっけ。 瑛人の「香水」を口ずさんでいたら、いや、口ずさもうとしたら、歌詞をド忘れしてしまった。 夜中にいきなりさぁ「フフフフーフフフ」ってLINE……のフフフフーフフフが思い出せない。モヤモヤする。 確かこの歌は、…

タカノさん

孫はカフェの扉に貼られた「しばらく休業します」の紙に唖然とした。孫から「おすすめの店がある」と聞かされていたおばあちゃんは、「あら、どうしようね」と言って隣家の日陰に入っていった。 カフェはステイホームに飽きてしまったおばあちゃんの憩いの場…

雪平鍋

10年以上使い続けた雪平鍋に穴が空いた。 その雪平鍋は、同居人と暮らし始めたころに買った。1000円もしないヤカンを買うことにすら勇気がいるくらい貧乏だったから、100円ショップで買った。 「とりあえず」のつもりで買った雪平鍋は大活躍した。お湯を沸か…

ざんまい

すしざんまいでお寿司を食べるためだけに、同居人とわざわざ遠出をした。 テレビで何度も、「すしざんまい!」のポーズを見ていたら、「行かねば」と思うようになったからだ。 私たちの活動範囲内には、すしざんまいがない。家から一番近い店舗は、電車で1時…

サザエさん症候群

さ〜て、今週の私は〜? どうも、私です。散歩に出たら、知らない人の家に飛び込んでしまいそうになりました。 1時間に満たない時間で、ベランダで爪を切っている人を見たり、大きく開いた窓から競馬中継の音が漏れ聞こえたり、黒猫とすれ違ったりしたからで…

手作り

シャウエンに手作りのごはんを食べてもらった。 耳垢と目ヤニの量が気になって動物病院で診てもらったら、「フードが原因かも」とのことで、添加物ゼロのフードに変えたり、手作りのごはんを試したりするようすすめられたからだった。 ニャンニャンと吠える…

同居人

一昨夜、眠気に襲われた同居人は、「もうむり」とだけ言い残し、「鬼滅の刃 無限列車編」放送開始10分で布団に入った。 そのころ、同居人の母親もまた眠気に襲われ、煉獄の最期を見届けることなくコタツで寝入ってしまったという。 翌朝、同居人親子の事の顛…

友達親子

夕方、同居人が80歳を過ぎた自分の母親に、「今日、鬼滅やるよ」とわざわざ電話していた。 地上波で放送された「鬼滅の刃」をたまたま見た母親の、「血がいっぱい出てあれだけど、禰󠄀豆子ちゃんを守るためだから仕方がないのよね」という感想がうれしかった…

月がきれいですね

シャウエンは、私のことをどう思っているのだろう。人間? 猫? お姉ちゃん? お母さん? 人間と思ってくれているのなら、優しいね。毛がほとんどないツルツルの生きものに寄り添ってくれて、優しいね。 猫と思ってくれているのなら、うれしいね。あなたの「…