2日目、雨。傘がひっくり返るくらいの風。
…まあ、雨の北海道もいいじゃない!ピッチピッチチャップチャップランランランだよ!と、札幌王道の観光地を意地で巡ったけど、見なよ、この顔。
その後の小樽でも。自分の心を偽ることはできないね。そしてキメ顔よりもこういうすっとぼけた顔の方がマシなんだよ。
この雨風が憎くて、撮影した曇り空の写真を青空に加工できるアプリを旅行中に入れた。すごい、使ってみたら雨粒とか水たまりはごまかせないけど晴れてたことになった。
雨のせいか、旅の疲れか、私と同行者間で「え?」「何」「…?」「は?」などといった2文字以内の不毛なやりとりが多く見受けられた。そんなときでも朗らかに過ごすための、おいしいごはんたち。
同行者の誕生日を祝福する「RISTRANTE CANOFILO」のコースランチ、「滝波食堂」のわがまま海鮮丼とサービスの焼き鮭。
これに加えて、本当は夜中のラーメンもやりたかったけど、こんな日に限っていつまでたっても満腹感が抜けない。妥協案としてサッポロクラシックと「みよしの」のテイクアウト餃子を部屋で嗜んだ。これはこれで最高だった。
それにしても、夜のすすきのって本当にすごい!そこら中にソープランドやら無料案内所があって、ビルに入っているテナント全てがヘルスなんてのはざらだった。
おしゃれなバーだと思ってのぞき込むと、まん丸のしっぽとお尻を突き出したバニーガールがスーツ姿の男性を接客しているし、性も根もお金も尽き果てたような男性がラーメン屋のカウンターに突っ伏している。
だけど全くいかがわしくない。1人で歩くのはきっと怖いけど、街全体がオープンで栄えているから、歩いているだけでワクワクする。同行者がしきりに「数日じゃ足りない、3カ月住みたい」と言っていたけど、そういうことだと思う。