こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

雑多

前から気になっていた近所のカフェでお昼ごはんを食べた。コロナ対策か、全開の扉の奥から楽しげな声といい匂いが通りに漏れていて、散歩中の足が吸い込まれてしまった。

店内にはさまざまな国やテイストの雑貨が詰め込まれている。最近読み始めた本に出てくる喫茶店の雰囲気に少し似ている。まるで何かの物語の主人公になった気分。

私以外の7人は全員常連客らしい。1人は近所の薬剤師さんで、13時半前になると「ではまた明日」とお会計を済ませて店を出ていった。みんなが「お仕事頑張って〜」「後ほど行きますので〜」と見送る。

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注文したミートソーススパゲティがカウンターに届いた。他の席はこの前買ったピンクの服の話、ハワイに行ったときの思い出話、なめたけの蓋を上手に開けられなかった話で盛り上がっている。

食べ終わった皿を片付けてもらうついでに、灰皿を指しながら「いいですか?」と聞くと、店主は「あらよかった、どうぞ! 店の前に自販機もあって吸い放題ですから」と言って、奥の椅子に深く腰をかけるとタバコに火をつけた。

店主は何かをガシャンと落とすと独り言のトーンで「一部地域で地震が起きました〜」と言ったり、肩をさすりながら「腰が痛いわ」と言って常連客たちに突っ込まれていたりする。店主の明るい人柄が、私と店との距離をぐっと縮めた。

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スーパーで食材を買って帰ったあと、同居人に「今度一緒に行こうね」と約束した。とっても充実した一日だった。