こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

心の準備

知ってた? 私がお菓子作りの準備を着々と進めていることを。

材料はまだ揃えていない。というか、何を作るかをまだ決めていない。お菓子を作るための心の準備をしている。

私はお菓子作りが苦手。焼き菓子を作れば発がん性物質みたいな塊が完成するから恐ろしい。今まで何回も失敗してきたから避けている。

だからまずは、お菓子作りを身近に感じたい。お菓子作りと同じ空気を吸いたい。そしていつしか、お菓子作りのことばかりを考えている私になりたい。

その一歩としてこの前、ブルーベリージャムを作った。ドタバタしたけど上出来だった。遠くにブルーベリージャムを添えたレアチーズケーキを感じた。

今日は氷砂糖と特売のレモンを買ってレモンシロップを仕込んだ。瓶がなかったから、ちゅ〜るが入っていたプラスチック容器を消毒して使ったけど、それっぽい見た目になった。

1週間後、このレモンシロップが完成したら、上手にできたら、きっと自信がつく。レモンシロップのスライスレモンを使って、パウンドケーキを作るかもしれない。

神さま、どうか私にお菓子作りのセンスをください。そして私さま、どうかお願いします。材料を買い忘れたからといってワケのわからん代用品でどうにかしないでください。

瓶がなかったからといってちゅ〜るが入っていたプラスチック容器を使うところからイヤな予感しかしないです。ちゃんとしてください。あの、マジでお願いします。

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ワンツースリー

今日、発した回数が1番多かった言葉ランキング1位は「なんだかよう」だった。

自身と周りに起こっている出来事に、なんだかよう。わかっちゃいるけど納得できないことに、なんだかよう。

なんだかようと言っているだけで何もしないし、したらしたでヘタクソだし、あんときのあれ、何だったんだ? わたしゃバカかよ。なんだかよう。

そんな感じの「なんだかよう」が栄えある1位。きまりの悪い私が過ごしたぱっとしない1日に、しょっぱい言葉がよく似合っていた。

惜しくも2位に終わった言葉は「はぁ」。これはため息の「はぁ」。説明するまでもない「はぁ」。

そして残念、3位の言葉は「便便坊(ベンベンボウ)」。便便坊は、シャウエンを愛する気持ち由来の言葉であり、シャウエンのニックネームである。

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シャウエンを「シャウちゃん」と、親しみを込めて呼んだことが始まり。そこから「シャンちゃん」「シャンシャン」「シャン子ちゃん」……と変化していった結果、便便坊となった。

なぜ、便便坊なのか。これが呼んでいる本人もわからない。定かではないが、シャン子ちゃんから便便坊になるまでの間に、「シャウエン坊」や「あかんぼちゃん」といった、便便坊の「坊」に繋がるニックネームを複数回使った記憶がある。

しかし、便便については全くもってわからない。数日前、シャウエンのことについて同居人にLINEした際、「ベンベンボウ」を「便便坊」と変換したことをきっかけに漢字表記となったが、うんこを示しているわけではない。

シャウエンのうんこはいつも立派でほかほかだが、愛する猫に「うんこうんこ坊」というニックネームはさすがにつけない。また便便が「ビンビン」とも読めることから、坊が棒でなくてよかったと思う。

一つだけわかることがある。私は人生を迷い散らかしている時も、シャウエンのことを便便坊と呼ぶ。ピストルバルブ「The Best House」の「ワンツースリー」のリズムで「便便坊」と呼ぶ。

遠い国から

今日は暑かったみたい。仕事から帰ってきた同居人も、会社のチャットでも、みんな「暑い暑い」と言っているのに、私はコタツの中に入っているから滑稽だった。

昨夜、同居人の仕事の手伝いをしたから、仕方ない。お尻が筋肉痛だから、仕方ない。誰に小言を言われたわけでもないけど、「やむを得ず……」という顔をしていた。

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手抜きの夜ごはんを食べて、シャウエンと私とでかわりばんこにコタツに入っていたら、雷の音が聞こえた。だんだんと近づいて、雨の音も加わって、ずいぶんと騒がしい。だけど、憂鬱じゃない。

外がピカッと光らなくなってから、もう何時間。私、昨日あんまり寝ていないのに。一人だけ遠い国にいるみたいで、電波が途切れ途切れで、ずっとこのままでいいかも、なんて。

寝たら終わっちゃいそうだけど、もうちょっとしたら寝ちゃいそう。梅雨前っていつもこんな感じだっけ。こんな感じってどんな感じだっけ。手足がぽかぽかで、まぶたが重い感じだっけ。

レモン汁の教え

毎週末、同じことの繰り返し。何か新しい、変わったことをやりたい。その何かが思いつかず、貧乏ゆすりをしたり、頭をずっとかいたりしていた金曜日があったから、土曜日はブルーベリージャムを作った。

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別に、ジャム作りは「何か新しい、変わったこと」ではない。目が覚めても何も思いつかないまま、そろそろスーパーに行かないと食べるものがなくなるし、外に出りゃあ気が散る何かがあるだろうと考えて、買うものを確認するために冷蔵庫を開けたら、そうなった。

冷凍室の奥に、ほとんど使っていない大容量パックの冷凍ブルーベリーがあった。去年あたりの今日みたいな日に、「いつかの私がこれを使ってどうにかしてくれるだろう」と思って買った。その思いを、今日の私が受け取った。

岩のような塊のブルーベリーを鍋にぶち込み、目分量の砂糖を入れた。ジャムを食べられるようになったことをきっかけに、先週はおいしいパンとジャムを探しに河口湖まで行って、今週はジャム作り。一続きで、やっぱり「何か新しい、変わったこと」ではない。

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だいぶ煮込んでから、ジャム作りにはレモン汁が欠かせないことを思い出した。なぜ欠かせないのだろう。とりあえず「ジャム レモン汁 代用」と検索する。そういえば、先々週くらいにも柄杓を作るのに同じようなことをしていた気がする。

どうやらレモン汁はかっこつけではなく、ジャムをかためるために欠かせないものらしい。とろみをつける成分、ペクチンクエン酸を含む柑橘類の種や皮、りんごの芯で代用できるそうだ。勉強になる。先々週くらいにも、タニシの正体を調べるのに同じようなことをしていた気がする。

そうだ、洗面所の棚に掃除用のクエン酸がある。去年あたりの今日みたいな日に、「いつかの私がこれを使ってどうにかしてくれるだろう」と思ってダイソーで買った。ナイス、去年あたりの今日みたいな日の私。

早速、棚からクエン酸の袋を取り出した。ペクチンがどうのこうのと説明していたサイトに、「プロの料理人はクエン酸を使ってジャムを作る」とあったから、裏面の説明書きにジャムのレシピが書いてあるかもしれない。

赤字の「食用ではありません」に、真っ先に目がとまった。他も注意書きばかりで、ジャムのジの字もない。未開封のまま棚に戻し、鍋の火を止めて、居間で一服することにした。

今日は暑い。長時間火を使うジャム作り日和ではない。全ては後にして、シャビィでも食べよう。……ん……シャビィ……? シャウエンも驚く速さで立ち上がり、冷蔵庫へ向かった。シャビィは濃厚レモン味。レモンスライスが入っている。

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私〜は天才だ〜♪ ほじくり出したレモンスライスをドドメ色の鍋に入れて、再び火にかけると、即興のオリジナルソング「私は天才だ」を声高らかに歌った。私〜は天才だ〜♪ レモンスライスを崩すようにかき混ぜる。私〜は天才だ〜♪ ていねいに種を取り除く。私〜は天……あれ、とろみがつかない。

なぜだ、レモンにはペクチンクエン酸が含まれているはず。シャビィの薄すぎるレモンスライスでは、とろみを作る成分が足りないというのか。食べていいものなのかわからないあの薄さがシャビィのレモンスライスの良さなのに! クソゥ!

私は取り乱し、冷蔵庫を漁ると、去年あたりの今日みたいな日に「いつかの私がこれを使ってどうにかしてくれるだろう」と思って買ったみかんのシロップ漬けをやけくそで鍋に入れた。なんかめちゃくちゃとろみがついた。

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先週の続きと、先々週の繰り返しと、去年あたりの今日みたいな日に買ったもので、おいしいブルーベリージャムが完成した。何か新しい、変わったことではないけれど、全然OKだった。

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てゆうかなんだよ、何か新しい、変わったことって。かっこつけてて笑っちゃうな、レモン汁を見習うべきだな。

何たらかんたら

今朝はメダカと植物のごはんをお休みして、夜はCoCo壱のカレーをテイクアウトした。全部、気圧のせい。

雨上がりにブカブカのサンダルを履いてゴミ出しをしたとき、階段のきしむ音と蛙の鳴き声が耳に触った。絶対、気圧のせい。

テレビの中の人たちが何で笑っているのかわからない。頭をどこに預けてもしっくりこない。昨日の歩数は884歩。多分、気圧のせい。

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自転車問題

自転車を見に行った。ちょっと買い物に行くとき、足で行くには大変な場所を巡りたいとき、かわいい自転車があればいいと思って、自転車屋さんを数軒まわった。

ロードバイク、折り畳み、電動……いろいろな種類、形、色の自転車を見て思ったこと。私、自転車に乗っていいの? もう何年も乗っていないのに、大丈夫なの?

運動神経がないから、小学3年生まで手放し運転を練習している同級生たちのあとを補助輪が付いた自転車で追いかけていた。バカだから、カーブで減速すると倒れると思って、スピードをあげてドリフトしていた。

そんな奴が、もう何年も乗っていない自転車に乗れる? カーブでドリフトしていたのは15歳よ。何回もすっ転んで、タイヤがすり減るから何回もパンクして、修理して、父に「もう自転車に乗るな」と言われた奴が、大丈夫?

そもそも自転車に乗る資格がないの。せっかく入れた高校は、知らない先輩の自転車をいつものように借りようとしたら「こいつが犯人でした」と職員室に連行されて停学、そのまま退学になったの。

始発駅で電車に乗って、居眠りしたら始発駅に戻っていたから家に帰る、というのを何十回も繰り返していたから、単位が足りなかったの。

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やだ、何それ。バカ、アホ、キモい、最低。それ以来、高校1年生の10月以来、自主的に5分以上乗っていない。10年くらい前に知り合いから折り畳み自転車をもらったけれど、乗らないまま粗大ゴミとして収集してもらった。

さまざまな時効を迎えたような気がして自転車を見に行ったけれど、どうする。ちょっと買い物に行きたいけれど、足で行くには大変な場所を巡りたいけれど、どうする。

わぁ、そっかぁ

昨日の午後、同居人がほっともっとの弁当を買って帰ってきた。お昼ごはんに、河口湖で買ったおいしい食パンを食べる予定だった。

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わが家ではこういうことがよくある。昨日の夜のおかずが残っているから、冷蔵庫のあれがダメになりそうだから……と、予定を立てているときに限って、同居人が弁当を買ってくる。

そういうとき、「ありがとう」ではなく「わぁ、そっかぁ」と言ってしまいがち。「わぁ」の間に今日の夜は昨日の夜の残りだな、もうあれ腐っちゃうな……と考えて「そっかぁ」と肩を落としてしまいがち。

すると、良かれと思って買ってきた同居人との間に不穏な空気が流れがち。おいしいはずのおかか香るしゃけ塩焼き弁当がまずく感じがち。

昨日の午後は「わぁ、そっかぁ」をこらえて「わぁ、ありがとう!」と言ってみた。すると、よかれと思って買ってきた同居人との間に平穏な空気が流れて、おかか香るしゃけ塩焼き弁当がおいしく感じた。

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そんなこんなで今日のお昼ごはんはおいしい食パン。そのままとトーストにジャムをたっぷりと付けて、思いっきりかじりついたあとの一言目は、「おいしい」ではなく「わぁ、そっかぁ」だった。

もちろんおいしかった。「わぁ」の間に普段食べている食パンとの違いを感じていた。昨日食べそびれたからかたくなっているかと思ったけれど、すごくやわらかかったから「そっかぁ」と感心した。

焼くと「これ気を付けないと口の端、切れるぞ」とドキドキするくらいかたくなる1枚十何円とは違うから、生ゴミを入れるのにちょうどいい袋に入った6枚67円とは違うから、「わぁ、そっかぁ」が出た。

「食べた」というより「体験した」が近い。おいしい食パンは日曜日の私からの体験ギフトだった。これからもおいしい食パンを体験していきたいから、これからも6枚67円の食パンを食べ続けたい。

ちなみに、おいしい食パンは「食べた」にカウントされなかったから、1時間後くらいに炊飯器に残っている米でチャーハンを作って食べた。「マジ食べた」だった。