猫ちゃんが来る日が正式に決まって、ホームセンターであれやこれやをそろえた猫の日。1匹の母として見る猫トイレ、猫砂、猫のごはんは、猫ファンとして見ていた頃とは全く違う。
物心ついたときから実家を出るまで、常に動物がそばにいたけれど、猫は寝食のときだけ家に帰ってくるようないわゆる「昔の田舎の飼い方」をしていたから、ほぼ初めてのようなもの。イチから勉強し直している。
自分たちが食べている米より高いごはんも、自分たちが使っているトイレットペーパーより高い猫砂も、気に入ってくれるといいな。無事にわが家に来て、長生きしてくれるといいな。
と、真面目な面持ちをスマホの明かりで照らしていたら、大いびきをかいて寝ていた同居人が突然むくりと起き上がり、「おはよう」と言ってコーヒーを飲んでまた寝たから、怖ぁ……と思った。