土曜日、同居人が初めてシャウエンのお尻を拭いた。今までは「俺は無理、できないよ」と言って一切やらなかったけれど、私が寝ている間にシャウエンがうんちをしたらしく、土曜日の朝は「ねえ、もうシャウエンのうんち触れるよ」と言って起こされた。
植物の世話や買い出しは、ひたすら寝るより大切なこととは思えないし、食器棚の下の引き出しにペヤングの大盛りがあるから、日曜日の私に託してひたすら寝た。……いや、五月病の予行演習だと思ってひたすら寝た、の方がいいかな。まあ、とにかくひたすら寝たんだ。
シャウエンもひたすら寝ていた。私の腕の中、お尻の横、胸の上で。「先週の今頃は沖縄にいたのよ」と言ってなでるとあくびをする。寝返りを打つと「クルル」と鳴く。写真フォルダはシャウエンの寝顔ですぐに埋め尽くされた。
夜は同居人の仕事のお手伝い。道中、「犬はみんな雑種犬で外で飼ってた」とか「残飯を庭に投げてた」とか「毎晩、犬の遠吠えが聞こえた」とか、今じゃ考えられないような思い出話に花が咲いた。帰宅後、汗を流したあとに食べる吉野家の牛丼がおいしくて即寝。
日曜日は左の鼻の穴から常に鼻水が流れている状態で土曜日のツケを全て払った。わが家のベランダの植物とビオトープのヌマエビはタフで助かる。スーパーの横の宝くじ売り場を見る度に「あーまた宝くじ持ってくんの忘れた。まあ900円だけど」と言っている。
今夜はシャウエンの計らいで、FAX機は「FAXを送るときは記録紙トレイを開けてください」という音声を延々と繰り返し、空気清浄機は「目の前に人糞あんのか？」と心配になるくらいしゃかりきに働いている。さてと、チャイルドロックボタンはどこかな？
