こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

鎌倉チャンス

山か海に行きたくて、山と海がある「鎌倉」へ。この数カ月、家を一途に愛し、こたつをしまうタイミングを逃し続けた私は、解放感を求めて車に乗り込んだのだ!

何度も着替え直して鏡の前で一回転したり、玄関先で歩きやすい靴を選んだりする感覚を忘れていた! 心なしか鏡と玄関の口角が上がっているように見えたよ。

そうね、無理をして家にいたわけじゃないの。むしろ、この暮らしがしっくりくるような重力があって、進んでベランダを耕し、キッチンで飯を炊いていたの。

それなのに、銭洗弁財天宇賀福神社で五千円札を洗い、どこでも食べられそうな観光客向けのラーメン屋さんで麺をすすり、潮風で髪を乱したら、体がせせらいでさ。

御朱印をいただくご夫婦の背中の距離感や、小町通りのいくつものシャッターに貼られた紙の「コロナ」の文字、由比ヶ浜を眺める小高い丘の上のガラス張りの一軒家に、わが家のベランダがちっぽけに感じてさ。

帰り道、車窓を照らす夕日に目を細めながら、「この夕日はいくつもあって、山や海、ホームセンターや築数十年の家に沈んでいくのね」なんてセンチメンタルを気取っちゃたんだよ。やだねえ。だって、とっても楽しかったんだもん。

家の玄関を開けた時のもわっとした空気と、くたびれたパジャマに包まれたら、ベランダの様子が気になる私に戻るんだけれども。そっか、全部好きってことらしい。

2020年、梅雨入り前に心地よいお出かけができてよかった。鎌倉は山と海を求める人の心をあやしつけるねえ。

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