お休みの日に少し早起きをして、家事とお昼ごはんを簡単に済ませて、お昼寝をする気持ちよさは異常。そして、そのお昼寝が6時間を超えるのも異常。
これはもはやお昼寝ではない。シンプルな「寝」。世間は2時間以内の「寝」を「お昼寝」と呼ぶから。それに、6時間の寝を入れた後は頭がスッキリしていて、高尾山に登りたいくらい元気だから、夜に再び眠れない。
ただ、気持ちよかった。探せば何かしらやらなければならないことがあるかもしれない暑い日に、冷房が効いた部屋で昼下がりの旅番組を見て、スマホの充電ついでに布団で転がりながらゲームをして、気付いたら寝ちゃった、は気持ちいい。
「お昼寝は2時間以内」のイメージに囚われた同居人の白い目がなければ、「いや〜よく寝た、おはよう!」と声をかけたい。ヤクルトを一気飲みしたい。だけど私にはお昼寝のイメージを覆す力がない。「……あれ……19時……おかしいなぁ……」と呟きながら夜ごはんの準備に取り掛かることしかできない。痛恨の極みである。