こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

メダカ

メダカが全滅した。数に見合わぬ量の餌を与え続け、下痢の症状と見られる白いフンに気付かず、具合が悪くて水草の影に隠れているメダカたちの様子を「引っ込み思案」と勘違いして対策をとらなかったことが原因だと思う。

旅行中、餌を与えられなかったお詫びとして大量の餌を与えたら、メダカたちはとどめを刺されたように次々と倒れた。私は、死んだメダカをプランターの土に埋める度、「まずいことをしてしまった」と焦っていた。

メダカを迎えるために熱く語り、念願のビオトープを喜び、日々ベランダに座り込んでいたのに、「1カ月もしないで死んだ」事実がどうにも情けない。「生き物を育てられない人間」だと思われてしまう。このことは誰にも言えない、と。

今週末、ホームセンターに1人でこっそり行き、新たに4匹を迎えて「今日も元気」とごまかそうとまで考えた。だけど、それはあまりにも最低な気がしてやめた。悲しむことより先に、隠蔽することを考える自分が情けなくなった。

物騒な事件を伝えるニュースの「事件後、容疑者に変わった様子はなかった」というナレーションに、私のことだ……とゾッとする。もうこれ以上みっともない真似はできない。私は腹を括り、今朝、起きがけに「メダカが全員死にました」と同居人に自供した。

案の定、「うわぁ、最低。おはよう」と言われた。私は、新たにメダカを迎えないことも伝えた。今いる元気なヌマエビたちを育て、繁殖に成功し、メダカを飼いたいと考えている人に増えたヌマエビと水草ジモティーで譲れる人間になるまでは、メダカはもちろん、他の生き物を飼いません、と。

名前を付けようとか、越冬しようとか、一軒家を買ったら池を作ろうとか、いろんな夢を語ったのに、長生きさせられなかった。いつかまたメダカと暮らせるように、ヌマエビと花を大事に育てよう。

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