こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

天気がいいだけ

お昼ごろまで布団の中でシャウエンとまどろみ、ごはんを軽く食べたあと、窓際にできた日向ぼっこ会場で大きなあくびをするシャウエンを横目に身支度をした。天気がいいから何となく、近所を散歩してみる。

気の早い3人の子どもたちが川開きをしている場面に遭遇した。先頭を歩いて「はやく、こっち」と急かす子、立ち止まって「さむいよー」と背中を丸める子、黙って後を付いていく子、それぞれが持っているペットボトルはファンタの形をしていた。

ハイエースの後ろで缶コーヒーを飲みながら「コロナのあれで家賃払えなくてタワマンを夜逃げする人が多いらしいっすね」と話す2人の前を通り過ぎ、どこかを指差しながら「あれぐらいだと固定資産税がかからない」と話すトレーニングウェアの2人とすれ違い、買えなかった家の前を突っ切った。

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行き止まりでのUターンが華麗に決まらず、飼い主と同じ顔をして歩いているマルチーズに軽く頭を下げたら、マルチーズと同じ顔をして歩いている飼い主がリードを強く引き寄せた。同居人から送りつけられた窓辺に佇むシャウエンの後ろ姿に頬が緩み、ささみ味のお土産を買って帰ることにした。

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帰りに寄ったスーパーで、会計時に「すみません、現金だけなんです」と言われ、持ち合わせが足りずに諦めたロース肉の塊のことを思いながらじゃがいもの皮をむいた。夜ごはんはクリームシチュー。ロールパンはやっぱり焦げた。

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