こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

食べる気持ち

ジャムトーストが食べられるようになった。今まで「腹を満たすものはしょっぱい」「満たさないものは甘い」と思い込んでいたから、1枚食べればまあまあ満たされるジャムトーストの存在に戸惑っていたけれど、「ジャムトーストは例外」と気付いたら気持ちが楽になって食べられるようになった。

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気持ちでものを食べがちなのかもしれない。「味がないから」という理由で苦手だったうどん、そば、豆腐、じゃがいもは、「米」と同じポジションに置いたら気持ちが楽になって食べられるようになった。多分、ラーメンやとんかつと同じポジションに置いていたから、味がないと感じていたのだと思う。

子どものころはより気持ちで食べていた。駄菓子屋以外で「食べたいものを自分で買う」概念がなかったから、食べものはお母さんが用意したものと給食が全てで、めったに食べられないケーキや、数や量が限られている3個パックのデザートが「好きな食べもの」だった。

お母さんがダイエットのためにタッパーで作っていた無糖のヨーグルトや、お父さんがお酒を飲みながら食べている苦いもの、辛いもの、酸っぱいものは、おいしくはないけれど、おいしいと感じることが大人みたいだから、おいしい気がした。「ちょっと食べてみる?」の一口が待ち遠しかった。

今は何でもない日にコンビニでケーキを買う。3個パックは多い気がする。めったに食べられないもの、数や量が限られているものが好きな食べものではなくなった。初めて食べたフカヒレやデパ地下で緊張しながら買ったグラム売りのお肉はおいしかったけれど、あのときの一口の方がずっと覚えている。

気持ちで食べがちだから、昨日はまずかったものが今日はおいしかったり、ずっと昔に食べた大したことないものが一番のままだったりする。そして、夜中にこんなことをむきになって書いている理由は、お腹が空いているからだったりする。ジャムトースト、食べようかな。