同居人が家に帰ってきての第一声が、「ちょっと聞いてよ」だった。車で帰宅途中に事故りかけたらしい。
お弁当屋さんのところの狭い道を走っていたら、反対車線の大きなトラックの荷台のドアが、すれ違う寸前に突然「ガシャン」と開いたらしい。
ドアは運転席に激突する勢いで迫ったが、とっさの判断でハンドルを左に切り、間一髪でよけられた、歩道に人がいたら、判断が1秒でも遅れていたら、激突していた、と。
「マジでビビった〜」と笑っている同居人に、マジな顔で「気を付けてね」と言うしかなかった。無事でよかったけど、相手が気を付けてくれなければどうしようもないけど、「気を付けてね」と言うしかない。
再び家を出る同居人に、「気を付けてね」と何度も言って見送ったあと、気を付けて投票に行った。気を付けることに気を付けすぎて、雨が降っているのに傘を忘れてしまった。気を付けよう。