休日はよく晴れていた。朝食をしっかり食べて、昼食用のさばの炊き込みごはんをこしらえたあとは、猫と庭を散歩した。
猫は風で枯れ葉が舞うことを初めて知った。通りすがりの幼児はリードでくくられた猫を見て、「わんわん!」と喜んでいた。私は炊飯器がひと仕事を終えるまで、それをじっくり見守っていた。
軒先事情に精通したうちのわんわんは、家に帰ると肩で風を切るように、お尻の穴の筋肉で大ぶりなウンコを切っていた。金木犀の香りでおなかが満たされた私たちは、天日干しした図体をソファに据えて好きに過ごした。
さばの炊き込みごはんは夕食になり、ハムスターは滑車を回して夜行性をアピールしていた。布団はそろそろ毛布が恋しい頼りなさだけど、明日のために広げて包んだ。