こんなもんです

中卒女が今さらなことに驚いたり学んだりする日々をだらだらと記録しています。唐突に気持ち悪い話や思い出話をします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

揚物与太郎哀歌

今晩の私はグレている。揚げもの3連発で、すこやかな心と体を汚した。 8月の健康診断を予約したあとの出来事。これはまさに、健康への冒涜──。アンチ健康──。ノー油、ノーライフ──。 イヤなこと、悩みごと、心配ごとは特にない。何もないすばらしい1日の終わ…

ヘルプ

静岡県浜松市三方原のじゃがいもが家に届いた日、ベランダ菜園でじゃがいもを収穫した。 三方原のじゃがいもは、同居人のお姉さんからの贈りもの。大ぶりで、まあるくて、きれいな色をしている。 ベランダ菜園のじゃがいもは、スーパーで買ったじゃがいもの…

エビピラフ

私にとって「食」は、日々の喜びの一つ。スーパーで少し高めの冷凍むきエビを買うだけで、生活に張りが生まれる。 もったいぶらずに私と同居人とで3尾ずつのエビをフライパンに投入するだけで、胸が高鳴る。ぷりぷりに焼き上がったエビを皿に盛ると、歓声が…

おのぼり

きれいになった隣町へ。寝癖を直せなかったから、しきりに頭を触りながら、いくつかのショッピングモールを巡った。 風があるけど日差しが強くて、履き慣れない靴が下半身を鉛に変えて、喉がかわいているのやら、おなかがすいているのやら。 熱中症を予感さ…

アパートの一室から

2021年7月23日の夜はオリンピックの開会式。楽しみにしている人がいて、楽しみにしていない人がいて、お米をとぎながら見ている私がいて。 国立競技場の中と外、鳴り響くファンファーレと首を振る扇風機、非日常と日常が入り混じり、もたらす何かが、遅めの…

代わり映え

お宮参りのようなワンピースを着て、幼馴染と待ち合わせ。テレビの交通情報に気が滅入って、近所のカフェでお茶をした。 映えない二人だから、昔話に花が咲く。同級生、一個上の先輩、一個下の後輩、スナックの客、近所の歩道橋で暮らしていたおじさん、通学…

明日の準備

明日は幼馴染と会うから、みっともない襟足を切りに美容院へ。 短ければ何でもいいや、の諦めが伝わりすぎたのか、2500円を支払うころには頭がおかっぱになっていたけど、いやではなかった。 涼しげな首元にじっとりと汗をかいたから、冷たいものをほどよく…

暑いのにわざわざ家を出て、特に用がない相模湖へ。 登山客、仲良し家族、ラブホ帰りのカップルがまばらな観光地を目指して電車に乗ったら行き着いた。 涼しげな湖畔に用の一つや二つが浮いているかと思ったけど、炎天下の淀んだ水際には照り返ししか浮かば…

夢中

こんばんは、シャウエンです。今日は家人に代わって日記を書きます。 家人は近頃、オエカキに夢中です。オエカキに音や匂いはないのに、私がごはんをおなかいっぱいに食べてから、おなかが空くまで夢中です。 夢中はわかります。私の夢中は、ナマイキな鳥に…

お絵描き

お絵描きの練習にハマっていて、ほぼ記憶がない月曜日と火曜日。ヘタすぎる絵を見続けているからか、この文字が整って見える。 水曜日は病院へ行き、「潰瘍マジでヤバかったよね〜」「それな〜」とおしゃべりをして、ついで的な感じで1カ月分のお薬をもらっ…

かわいいお洋服

つばが広い帽子にボサボサの頭を詰め込み、マスクに半分開いた口を包んでお買い物をした日。 押入れから引っ張り出したワンピースにはシワがあって、顔つきと姿勢に日頃の怠惰が出ていたけど、かわいいお洋服を自信満々に購入した。 お昼ごはんはシーフード…

肉体労働

今夜は同居人の仕事のお手伝い。作業着の上下を借りて、タオルと軍手を両手に品川方面へ。 雷は出発のときに鳴り始めた。雨は家から離れるほどに強さを増し、ハイエースを打ちつける。 窓を開ければぬれるから、車内はいつかの汗とタバコの匂い、ラジオから…

てなわけで

処方された薬の副作用が、「太りやすい」らしいんだよなあ。副作用がなくても太りやすい体質だから、確実に太るんだよなあ。 それなのに体重計が壊れていて、今何キロあるかわからないから、太っても気付かないんだよなあ。維持もダイエットもできないんだよ…

お食い初め

胃カメラ前後の数日間、離乳食のようなものばかりを食べていたから、夏野菜カレーでお食い初めをした。 世の赤ちゃんたちと同じように、100日の節目まで離乳食を食べ続けるつもりでいたけど、無理だった。歯応えと味のあるものが食べたかった。 カレー以外に…

手塚治虫の胃

胃カメラの前日は20時から絶食。19時半にうどんを食べたら、22時にはおなかが空いた。 そんな夜に限ってちょっと出かける同居人。23時ごろに帰ってくると、コンビニで買ってきたミートソース的な何かを食べていた。 空腹がつらくて見てられないし、優しくな…

注射

先日の胃痙攣の原因を突き止めるべく、勇気を出して病院に行ってきた。 紹介してくれた友人や口コミから「先生がちょっと怖いけどいい人」という情報を仕入れていたから、少し緊張した。「ちょっといい人だけど怖い」なら困ってしまう。 病院のサイトには「…

気を付ける

同居人が家に帰ってきての第一声が、「ちょっと聞いてよ」だった。車で帰宅途中に事故りかけたらしい。 お弁当屋さんのところの狭い道を走っていたら、反対車線の大きなトラックの荷台のドアが、すれ違う寸前に突然「ガシャン」と開いたらしい。 ドアは運転…

笑笑

倖田來未の「人魚姫」は1個上のユキさんがよく歌っていたなあ。ユキさん、見た目はほんわかしているんだけど、怒らせると埋められるらしいんだよなあ。怖かったなあ。 ユキさんの友達のジュンさんのほうが全身に刺青が入っていて見た目は怖いんだけど、ヘラ…

顔文字

今日は寝るを徹するべく、布団からなるべく出ないようにした。しばらくは胃に優しい生活を心がける。 夢の中でシャウエンに、「将来の夢は?」と聞くたら、「この家の長になること」との答えが返ってきて感心した。起きると机の上が荒らされていたから、「そ…

胃痙攣

久々に、のたうちまわるほど胃が痛くなった。胃痙攣だ。 のたうちまわるほど、というのは大袈裟かもしれないけど、胃痙攣は救急車を呼ぼうかと考えるくらいには痛い。呼んだことはないけど、とにかく痛い。 力んでいないときに食らうボディブローのような痛…

そうだった

何を思ったか100年ぶりに個人のFacebookを開いたら、タイムラインが地元、飲み屋、刺青であふれていて、「そうだった」と我に返った。 おとぎの国に生まれ、動物や植物と触れ合い、フリフリのリボンをつけて育ったと、危うく記憶をすり替えるところだった。 …

内弁慶

帰ってくるなりトイレの砂をかき、うんこをもりもりと出したシャウエンが、家をぱっと明るくした水曜日。 術後の2、3日は何も飲まず食わず、排泄もない猫が多いと聞いていたから、立派なうんこを片付けている間に、一応用意しておいたごはんを食べ始めたとき…

ないた

私、動物病院の待合室で、今から避妊手術のシャウエンに「がんばえぇ〜……」と声をかけながら、ぽろぽろと涙を流すの巻。 朝10時の待合室はワンワンと和やかで、ニャンニャンと朗らかなのに、涙と鼻水でマスクがぐしゃぐしゃだから恥ずかしかった。周りにバレ…

やんなっちゃう

同居人が「全裸監督」を「全裸家族」と勘違いしていることがわかってやんなっちゃった日。 何をどうして家族と思うのだろう。村西とおるや山田孝之やジャンポケの斉藤さんを何と思っていたのだろう。やんなっちゃう。 やんなっちゃうといえば、家具を全部捨…

マックスコーヒー

かわいい布団カバーを探して1万1160歩。15歳の無職の冬に通った川沿いの道を歩いて、ファッションセンターしまむらへ。 30歳のアルバイトの梅雨だから感傷の色はなく、自転車に乗っていれば鼻歌を歌ってもいいと思っているおばさんにつられて「さんぽ」を口…

子分

10年選手の家電があくせくと働くわが家に、ロボット掃除機がやってきた。 口コミが「値段のわりには」ばかりの廉価版は、わが家に革命を起こした。叩いたり冷やしたりしてようやく動く家電と育った私に、独りでに埃を吸う姿を見せた。 1歳のシャウエンには刺…

だけど

布団から抜け出し、台所で水道水を飲んだ午前2時、メダカの稚魚が真っ白になって沈んでいた。 死んでしまった。夕方ごろは、金魚鉢を持ち上げたときに起こる小さな水流に逆らっていたのに。 一昨日、同居人が「倒れないように」と段ボールを切り取って、金魚…

焦げ

お腹をくだしているような、小鼻の横を押すと痛いような、顔がぶすっとしているような日。 「帰ってきてから一緒に食べようね」と約束していた食パンを、同居人が帰ってくる前に焼いたら焦がしてしまった。 湯船に浸かって考えをあらためようと、皿を片付け…

そういわない

もうすぐの友人の誕生日プレゼントは何がいいだろう。先々週あたりから、ずっと考えている。 流行りがわからない。センスが悪い。欲しいものを聞くのが1番早いけど、友人はきっと「いいよ、いらないよ」と言う。 自身の生活にヒントを探そう。案外、欲しいも…

夏至

同居人と座る場所を交換してみた。どうやら今日は夏至らしいから。 いつもより険しい顔で構えてみた。皆が「今日は夏至」と確かめ合うくらいだから。 夏至の日暮れはシャウエンがいつもより高く網戸に飛びかかった。多分、近所で魚を焼いていたから。 どこに…